ドキドキ 帰宅して薫子、
「ただいま~~っと。」
そして、キッチンの方から鼻をくすぐるお味噌汁の匂い。
「あはっ。」

茉祐子、
「あ~~。おかあさん、おかえり~~。おはよっ。」

薫子、
「むふふふふふ。おっはよ~~。ふん。美味しそうな匂い~~。」

「いつもの公園まで…???」
「ふん。そっ。天気良くって~~。気~~持ち良かった~~。」

「かかかか。でしょうね~~。ふふ、今日は天気…いいぞぉ~~。よし、できた~~。食べよ、食べよ。」

薫子、
「はいは~~い。着替えてくるね~~。」

茉祐子、
「は~~い。」

朝食を食べながら茉祐子、
「永瀬…絢美~~。うんうん。名前は知ってる~~。エッセイストだよね~~。」

その声に薫子、
「さっすが~~茉祐子ちゃん。本…読んでるもんね~~。」

「かかかか。…って言うか…、エッセイは…あまり…、読むこと…ないかな…。私は…小説…一辺倒だし…。…って言うか、それもこれも、切っ掛けは…おかあさんでしょう~~。おかあさんたち、どっちも…書籍…出してるし~~。」

そこまで言われて薫子、チロリと舌を出して、
「かかかか。でした~~。」

「でも、その…永瀬絢美…料理教室…見学ってことは…、今度のエッセイ…。」
「うんうんうん。…だと思う。」

「はは。た~~のしみ~~。」

薫子、口を結んで、
「う~~ん。教室のスタッフたちも…。た~~のしみ~~って…。」

茉祐子、
「はは。だよね~~。…あっ、そういえば、ねね、おかあさん、穂成美ちゃんと健匠君、どんな感じ…???」

薫子、そんな茉祐子の声に、
「へっ…???…どんな感じって…???」

「あれから…進展…あったのかな~~って思って…。」

途端に薫子、
「はい…???」

茉祐子、
「穂成美ちゃん、健匠君に…告白したんじゃないの…???」

薫子、変顔をして、
「はっ…???」
そして、箸を持った右手を振りながら、
「いやいやいや。」

茉祐子、
「うそっ。」

「…って、言うか、穂成美ちゃん…が…、健匠君…好きって…、茉祐子ちゃん…???」

茉祐子、その声に、
「うん。」
お味噌汁を啜って、
「知ってるよ。」

薫子、
「はぁ~~あ…???」

「…って…言うか…。でも…、穂成美ちゃん、本人から聞いた…訳じゃ…ないけど…。…だ~~って、見てたら、そりゃ、分かるでしょ。あの…穂成美ちゃんの健匠君に対する態度から…すれば…。」

薫子、顔を顰めて、頭の中で、
「…おぃおぃ…、この子は私より、敏感か…。」

茉祐子、
「ここ、1ヶ月…教室、行ってないから…。どうしてるかな~~って思って…。」

薫子、
「な~~んだ、茉祐子ちゃん、知ってたんだぁ~~。穂成美ちゃん、健匠君の事好きだって…。」

「ふん。」
けれども、すぐさま、目をキョロキョロと…。
「えっ…???…と言うことは…。…おかあさんから、その言葉が出ると言う事は~~。」

薫子、
「ふん。ご明察通り…、まだまだ、発展には…。」

そしてふたり、共に、
「至らず~~。」

茉祐子、
「…ってか~~。…っというか~~。健匠君…、穂成美ちゃんのモーションに…、気づかない…っかな~~。」

薫子、すぐさま、
「そのようで~~。…って言うか…、私も穂成美ちゃんから、どうすれば…って、相談された口~~。」

茉祐子、
「へっ…???そうなの…???」

その声に両眉を上に、薫子。

「そっか~~。…な~~んか…、タイミングって言うか、切っ掛けが…あればね~~。」
おかずを食べながら茉祐子、
「でも、こればっかりは…。その時が…こなきゃ…。」
薫子の顔を見て…。

そしたまたふたり…同時に、
「な~~んだよね~~。」

「…って言うか…、健匠君、穂成美ちゃん…、気に留めてない…???」

その声に薫子、いきなりご飯茶碗に箸を置いて、両手拳を両脇に、
唇を一文字に、そして鼻で息を吐いて、
「ん~~~ん…???」
首を傾げて…、今度は両腕を組んで、そして左手人差し指で鼻先をクィッと、
「まっ、確かに…、あの…鈍感野郎~って、声はあった。」

茉祐子、顔を顰めて、
「あの…、鈍感野郎…???…はっ…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.56.   帰宅して薫子、「ただいま~~っと。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋