ドキドキ 茉祐子、
「あっ、はは…、ううん…。でも…。はい。ふ~~。暑い暑い。かかかか。」

「仕事…、帰り…???」
凛久。

その声に、
「あ~~はい。」

「さて。僕は~~。例のヤツ…。」

茉祐子、
「うん…???」

「ははは、毎週買ってるのがあってね~~。」
「ふ~~ん。」

「茉祐子ちゃんは…???…あっ。」
「かか。茉祐子ちゃんでいいですよ~~。」

凛久、照れながら、両手を合わせて目を瞑って、「ごめん」のゼスチャー。

「今日、氏郷唯香(うじさとゆいか)の、「心夏と奈緒子(ここなとなおこ)~その愛」…の、最新刊の発売日なんです。」
「へぇ~~。結構…本…、読むんだ…???」

その声に茉祐子、
「ふん。まっ、でも…、10人…並み…かな…???」

「かかかか。10人並みか~~。」

茉祐子、そんな凛久に、口を尖らせて、
「可笑しいですか~~。」

凛久、いきなり目をパチクリとさせて、
「いえいえ。とんでもない。よろしいのではないでしょうか~~。」
茉祐子に畏まりながら…。

茉祐子、
「…なら、よろしい。キャハ。」
そして、その、「心夏と奈緒子(ここなとなおこ)~その愛」の最新刊のコーナーにて…。

凛久、
「へぇ~~。売れてんだ~~。12万部突破。わ~~お。」

茉祐子、
「うん。私…、この作家、好きなんですよね~~。」

「へぇ~~。」
そう思いながら凛久、コーナーのその奥に…。

茉祐子、
「ふん…???」

凛久、口をすぼめて、
「おやおや。こんなに…。」

「凄いでしょ。」

ずらりと並んでいる氏郷唯香の著書。

「ふ~~ん。いつか…、読んでみるか。」
「うん。イチファンとして、お願いします。」

凛久、
「かかかか、あぁ。…じゃ、さてと…。私の…お目当て…。」
そして週刊誌のコーナーで、
「これこれ…。」

茉祐子、
「週刊…、インディゴ…???」

凛久、
「うん。毎週読んでる。文章の表現力…凄いんだ。」

「へぇ~~。」
「…で、茉祐子ちゃん、また…クレープ…???」

茉祐子、恥ずかし気に、
「かかかかか。まさか…、3回も同じのじゃ…。」
笑いながら…。

「んじゃ…、ちょっくら…僕に…付き合って…。」
「へっ…???」

そしてデパートを出て、数分歩いて…。

茉祐子、
「おっと~~。こういうところ…、あったんだぁ~~。」

凛久、にっこりと、
「うん。最近…出来たばっかりみたい…。僕もこないだ来て、おやって思って…。」

「へぇ~~。全然、こっちって…通ることないから…。家には逆方向だし…。」

凛久、首をクィッと。

茉祐子、
「うん。うんうんうん。」

そして店の中に入って茉祐子、
「へぇ~~。なんともクラッシック。」

凛久、
「うん。中々、良い感じの店だよね~~。」

店内ではジャズが流れている。2組の客がテーブル席で…。その他に客はいない。
カウンターは凡そ8人が座れるスペース。
眼鏡を掛けた…、50歳くらいの男性だろうか、
カウンターの中から男女ふたりの姿に笑顔で右手を差し出し軽く頷く。

その手に誘われるように凛久が茉祐子をリードする。

茉祐子、自然に頷いてスツールに…。店のマスターのような男性を見て、
「…???外…国…人…???」
男性を見て、凛久を見て…。

そんな男性、
「初めまして…、ジョージと申します。2世です。鈴瀬譲二。」

凛久、
「ここのマスター。僕も最初、来た時に、茉祐子ちゃんと同じ事言った。かかかか。」

鈴瀬、
「先日はどうも…。可愛らしくって、素敵な方ですね~~。」

凛久、その声に途端に、
「あっ、はははは。いえいえ…。」

その声に茉祐子、
「え…へっ…???」

凛久、
「あ~~っと…。あっ、かかかか。またまた、僕としたことが…。」
そして、鈴瀬に向かって、
「はい。可愛くって、素敵な人です。」

途端に茉祐子、
「き…、霧島さ~~ん。そんな…。」
いきなり赤面になる茉祐子。

「かかかかか。うんうん。」
笑顔で頷く鈴瀬。

茉祐子、
「もぅ~~。」

鈴瀬、
「何に…されます…???」

凛久、
「僕は~~、先日のものと…同じ…。」

「畏まりました。」

茉祐子も、
「あ~~、私も…。それで…。」

「…って、僕は…エスプレッソトニックだけど…。」

「彼女さんには…、フラットホワイト…。如何でしょうか…???…女性の方には…人気…ありますけど…。」
にっこりと鈴瀬。

茉祐子、照れながら、
「じゃ…じゃあ…それで…。」

「畏まりました。」
笑顔で、鈴瀬。

 
薫子と茉祐子~その愛~   vol.50.   茉祐子、「かか。茉祐子ちゃんでいいですよ~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋