義母の家に掃除に行った。
掃除機をかけ、拭き掃除をし、夫が表と裏庭の芝を刈る。
窓はうちにも来てもらっている窓の掃除屋さんにお願いした。
義母は本当に綺麗に掃除していた人であったから、1月から拭き掃除をしていなくとも、ほとんど汚れも埃も無い。
しみじみ、あの痛みと腫れのある体で2階の隅々までよく掃除していたなと感心する。

義母の家は寝室が4つある家であるが、義母の寝室以外は要するに客室になる。
いつでも客が泊まれるよう、おもてなしされた部屋である。
その1つの部屋を掃除していると、ドアの後ろから大きなカゴが出て来た。
このカゴは義母が汚れた洗濯物を入れる為のもので、それが一杯になったら洗濯していたのだと思うが、そのカゴの蓋を取ると洗濯物が出て来た。
下着が2枚、ズボンが3枚、セーターが2枚である。
下着は捨て、後はそれぞれに洗った。
きっとこれが最後に来ていた衣類なのだと思うと、寂しさが増す。

義母が病院に運ばれた日まで寝ていたベッドはホテルのようにあまりにも綺麗でシワも無く、実は今日までそのままにしておいたのであるが、気持ちの整理が付いた事もあり、シーツ全てを洗濯すべく、枕カバーやら何やら全てを剥ぎ取ったその瞬間、血痕が目に入った。
もう黒くなっていたが、明らかに血痕である。
マットレス側のシーツと、掛布団側のシーツにも付着していた。
鼻血が出たのだろうか・・4つの枕と2つのクッションには一切何も付いていなかった。

汚れは絶対に放置しない義母であるから、きっと病院に搬送された当日の朝のものだろうと思う。
シーツを剥がして洗濯する気力もないほど呼吸が苦しくなっていたのかと思うが、それでもあのホテルのようなシワ1つないベッドメイクを完璧にして1階へ降りて行った義母・・ふとそんな事を考えながら漂白をかけて2度洗濯したが、放置した時間が長すぎて血痕は落ちなかった。

この家をこれほど綺麗に保っていた義母は、一体どれだけの時間をかけて掃除していたのかと思うと、私の掃除の仕方は完全に失格であると心底思うのである。
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Source: イギリス毒舌日記