ドキドキ 「…って、言うか、凄いね、健匠君、穂成美ちゃん、エド・シーラン、好きだって、知ってたんだぁ~~???…かかかか。」
笑顔で薫子。

その声に健匠、
「へっ…???」
目をパチクリさせて、
「あっ、いやいやいや。…ただ…。」
そこで健匠、思わず言葉に詰まる。

その隙を逃さず薫子、健匠を見て、にっこりと、
「うん…???…ん~~???…もしかして…、誰か…、思いを寄せている女性…、いるとか…???」
薫子、にこにこと意地悪そうな顔をして…。

健匠、運転しながら、顔を少しぎこちなく、そして、薫子をチラチラと見ながら、
信号が青に変わった時点で、左にハンドルを…。
「薫子先生、もぅ~~。」

薫子、助手席でシートベルトを締めたままで、少しぐらりと体が右に傾き、
「かかかか。」

健匠、
「勘弁してくださいよ~~。」

「お~~っと~~。図星だぁ~~。」
そして、薫子、
「ねね、誰…???誰…???健匠君、心に思っている人って…???ねね。」

その声に健匠、きっぱりと、
「い・ま・せん。」

薫子、途端に、
「あら。残念~~。期待…してたんだけどな~~。」

健匠、
「先生~~。はいはい、しっかりとシートベルト~お願いしま~~す。」

「は~~い。」

スタジオでスタッフたちとあれこれと段取りを組んでいる一颯、
スマホにラインの着信音。
「うん…???」
スタッフを見て、
「ちょっとごめん。」

スマホをチェックすると動画が…。トンと指で…。

「パパ、パパ。麗奈(れな)が喋った~~。」
妻の美珊(みさ)からである。

その声に一颯、
「お~~っほっほっほっ。」
動画の中で生まれてまだ3か月の娘、麗奈の喃語…。

その動画の声に女性スタッフたち、
「あ~~。プロデューサー、はは、麗奈ちゃん、喃語ですね~~。かかか、かっわいい~~。」
3、4人ほど、一颯の下に集まり…。

動画の中で、
「仕事中、ごめんね~~。」
妻の美珊の声。
「初めて喋ったから、動画、送っちゃった~~。」

女性スタッフたち、
「かっわいい~~。…で、や~~っぱり…美珊さん…綺麗だわ~~。」

「そりゃ、そうだよ、名プロデューサー、六条一颯が見初めたベテランアナウンサー。元…だけどね~~。10歳違いのプロデューサーとアナウンサーが思わずゴールイン。しかも…、これがお似合いのカップルって言うんだから…、凄い。」
そして一颯の右二の腕を左肘で突っつくディレクターの松本茂樹(まつもとしげき)。
「羨ましいね~~。この…色男~~。」

そんな茂樹に一颯、
「痛~~って。かかか、シゲさ~~ん。」

動画の中では、そんな3歳の麗奈が、
「ア~~。パ~~。ヒャイ~~。ブ~~。」

女性スタッフたち、
「わわわわ。きゃ~~。うんうんうん。」

わずかに2分程度ではあったが、美珊、動画の中で、
「みんな~~。がんばってね~~。」

その声に茂樹、動画の中の美珊に敬礼をして、
「あい、分っかりました~~。ニッ。」

女性スタッフたち、
「かっかかかか。ディレクター、顔がヘナヘナになってる~~。」

一颯、
「ほぃ。んじゃ…続けますか。」
そしてスマホに、
「ママ、ありがとな。」
送信。

そして、この六条一颯と、六条美珊(ろくじょうみさ)が、
今後、成宮家とは大きな関わり合いになって行く。

六条家、美珊、
「はいはい。麗奈~~。おむつ…変えようか~~。」

大学卒業と同時にTBAテレビに入社。大学時代にミス静岡に輝いている。
けれども、入社の数年は、リポーターや、インタビュアーとして務めていた。
そんな美珊を見て、「この子…。」と思って、番組のMCに起用したのが成宮優希弥。
けれども、美珊を起用して数ヵ月後に優希弥が逝去。
その後、優希弥から美珊の事を託されたのが一颯である。「美珊君を頼む…。」と…。
それからである、一颯が美珊をアナウンサーとして本格的に育てたのだった。

その後、数年経て、報道番組のキャスターを務めることになる。
ところが、報道番組のキャスターを務めながらも突然の降板。
一颯との結婚が理由だったのである。テレビ局には衝撃が走った。

けれども…。

薫子と茉祐子~その愛~   vol.17.   「誰か…、思いを寄せている女性…、いるとか…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋