ドキドキ 一颯、そんな薫子に、
「へっ…???」

薫子、思いっきり吹き出して、
「ぶっ。な~~に言ってるんですか~~。六条さ~~ん。私…、こう見えて、バツイチですよ~~。」

「いやいやいや。バツイチって言っても~~。成宮ちゃ~~ん、こんなに綺麗で、気立ても良くって~~。」
一颯。

薫子、
「はいはい。お褒めに預かり恐縮です~~。もぅ~~。何言ってるかな~~。彼を好いてくれてる人は…、ちゃ~~んと、いらっしゃるんです~~。」

一颯、鳩が豆鉄砲を食らったような顔で、
「お~~っほっほっほっ、それは、それは…失礼いたしました~~。…あっと、茉祐子ちゃん、どぅ…???…元気してる…???しばらく…顔…見てないけど…。俺も…、全然、成宮家、いけなくって…。師匠に面目ない。」

薫子、そんな一颯ににっこりと、
「は~~い。茉祐子はしっかり元気で~~す。いつでも、成宮家、お越しくださいませ~~。」

一颯、
「おぅ。」
そして、
「あっ、それから…、例のナターシャ。」

「はい。」
「来週の火曜日、局でも場所、提供できるけど…、どうする…???」

薫子、
「あ~~。私も…考えて…いるんだけど…。…料理教室と、こっち…、両方になると思うの…、六条さん、お願いできる…???」

その声に一颯、
「な~~に仰る、お願いできる…なんて…。師匠の奥様、こっちが断れる訳ないでしょ。かかかか。」

薫子、
「ありがとう~~。…って…、言うか…、未亡人…ですけど…。ふん。」
にっこりと…。

その声に一颯、
「それは…、言わないって…約束ですけど…、成宮さん…。」
困ったような笑顔で…。

思わず薫子、チロリと舌を出して、
「これは、これは…、失礼しました。」

遠くから、
「プロデューサー~~。」

一颯、
「あ~~い。」
薫子に、
「んじゃ。お疲れ。」

薫子、
「はい。ありがとうございました~~。」

車の中で待っている健匠。

ドアを開けて入ってきた薫子、
「ごめん、ごめん。六条さんと話してて長くなっちゃった。ごめん。」

健匠、
「いえいえ。じゃ、行きましょうか。」

「はい。お願い。」

車が動き出す。車内では、洋楽が流れている。

薫子、
「ふん。素敵な曲。…うん。ん~~???…なんか…聴いたときあるような…。」

「おっと~~。薫子先生~~。いけますね~~。」
「ふん。時々、家で料理作ってるときね~~。音楽…、ユーチューブで聴いてる~~。」

「へぇ~~。」
「なに…???…これ…、健匠君の…???」

「いえいえ。僕んじゃなくって…、これは…。穂成美の。」
「へっ…???…これ…、穂成美ちゃんの…???」

「えぇ…。彼女、エド・シーラン…、好きなんだって~~。」

「へぇ~~~。」
そして薫子、
「ふ~~ん。いい趣味、してる~~。」

健匠、
「えへ~~???」

「えへ~~って…、そう思わない~~???」

薫子のその声に健匠、
「ん~~~。」

「私は…いいと思うけどな~~。」

以前に穂成美から薫子が相談に乗ってくれと言われたのが、健匠の事である。

実は穂成美は健匠が好きなのだ。けれども、なかなか健匠に告白できない。
健匠には今、付き合っている女性はいないようだ。
…との、話ではあるのだが…。どうすればいいか…と、穂成美からの相談。

その時薫子は…。
「そっか~~。健匠君。なになに、穂成美ちゃん…、もしかして…、ず~~っと、健匠君の事…???」

その声に穂成美、コクリと首を…。

薫子、
「いいね~~~。」

穂成美、難しい顔をして…、
「薫子先生…。」

薫子、笑顔で、
「うん。私…、応援しちゃう。…すぐって言うのは…、無理かもしれないけど…。気持ち…、打ち明けられるとき、来るって。」

穂成美、
「先生…。」

「ずっと…、好きなんでしょ。」

穂成美、また首をコクリ。

薫子、
「でもさ~~。穂成美ちゃんの…いつもの健匠君との接し方で、もしかしたら…、自然に、気持ち…通じるときって…、あるかも…しれないよ。…結構…そういうときって、大切にした方が…いいかも…。」

穂成美、そんな薫子の声に、目をパチクリさせながら…。
 

「そういうときって、案外…、意外な時に…、やってくる…ものなのかも…、知れないから…。」

穂成美、
「へっ…???…案外…、意外な時…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.16.   一颯、鳩が豆鉄砲を食らったような顔で…。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋