今日このニュースを見た。
アメリカで死者まで出している差別事件だけに、イギリスにも無いわけがなく、「アジア人を嫌って良いのだ、皆も嫌ってるじゃないか」という認識がイギリス内にまで広がったらどうしようと怖かったが、ニュースを見ると恐怖が増す。

コロナのせいで始まったアジア人差別ではない。
15年前から私も多少なりとも経験してきたし、雪を投げられ囲まれてお店に逃げ込み、警察に相談に行った事もこのブログで書いた事があるが、そこまで露骨に行動に出されたのはたった1度の経験だった。
いつもいつもあるわけでは無いが、たまたま私がその日その時間にターゲットになっただけならば、確率としては極めて低いのだろうと自分で思い生活してきた。

私はイギリスの白人率が非常に高い州に住んでおり、また田舎という事もあってロンドンのような国際色豊かな都市では外国人差別を露骨に受ける事は少ないのかと思っていたが、案外田舎も都会も関係ないのかも知れない。
時々友人と訪れるニューカッスルという都市に行くと、本当に自分が自然と歩ける気がするのである。
色んな肌の色の人が混じり合い、ジロジロ見られる事もない。
が、それはただ私が白人の友人と一緒だからかも知れないが・・その辺は分からない。

なぜアジア人なのだろうかと思う。
白人から言うところのアジア人=中国人なのか、それともインド人なども含む幅広い意味のアジア人なのだろか。
私の知り合いのイギリス人で中国人を嫌いだと言う人は、「どこにでも住んでいるから」だと言った。
スペインの田舎に行っても中華料理の店をやっていて、どこにでも住んでいると思うと言った。
例えば私のようにものを売る店で働いていて、中国語を話す客の多くが床にタンを吐いたり、商品を投げ捨てて行ったり、並ばなかったり、スタッフの肩を掴んでゆすってきたり、値切ってきたりという面倒な体験をしていたならば分からなくもないが、ちゃんとしている人だっている。

14年前、関空に帰る飛行機の中で、日本人ツアー客のおばちゃん達が非常扉に腰かけて座って喋っているのを白人CAさんに注意され、言われている意味そのものが分からなかったから、たまたまその前に座っていた私が「座らないで下さいと怒られていますよ」と言うと、おばちゃん達は添乗員に文句を言いに行くという流れになった場面があった。
あれを見ていると、いつも大量の日本人ツアー客を担当しているあの航空会社のCAさんは、絶対に日本人の事を良く思っていないだろうなと思う反面、決してそうではないと分かってくれてもいるはずだと思った事がある。

そういう関りが過去にあって嫌うなら嫌うで構わないが、暴力や刺されるなど聞くと、本当にうつむいて歩きたくなってしまう心境になる。
それでも今日も職場の売り場で「助けてくれてありがとう」と言ってお店を後にされるお客様や、子供の送り迎えでいつも話すおばあちゃんとどうでもエエ笑い話をすると、大丈夫と安心感を持つ事が出来るのである。
この波紋が広がらないで欲しい、ただそれだけである。
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Source: イギリス毒舌日記