ドキドキ 勇吾、茉祐子に、
「ナターシャって、薫子さんの…。」
ポツリと。

茉祐子、
「ふん。特集のお誘いって…言ってたけど…。」

「ふ~~ん。担当者…、誰なんだろうな~~???」
「いやいやいや。私が分かる訳、ないし…。」

そこに三村和沙(みむらかずさ)、
「ほぃ、茉祐子~~。打ち合わせ~~。行くよ。」
茉祐子の4年先輩である。

茉祐子、
「あっ。はい。」

会議ブース。
チーフの相良凛花(さがらりんか)、
「昨日はお疲れさまでした~~。アイリーンのイベント。予想…は、していたんだけど…。なんと、それ以上…。うんうん。」

スタッフたちも笑顔で何度も頷き。

「本製品はこれからなんだけど…。でも…、サンプルとして出されたアイリーンは全て、消えてなくなっちゃたわね~~。これも、偏にエクレールを愛してくださるお客様がいらっしゃればこそ。みんな、これからも、よろしく。頑張って行こう~~。」

スタッフ全員、
「はい。」

「さてと、まずは…、今日決まった、茉祐子と勇吾、雑誌ナターシャの取材…、よろしく~~。」

千晶、
「ほっほ~~。」
茉祐子の右肘を左肘で突っついて。

その他のスタッフたちも笑顔で…。

「…で、新しいところと言えば、結月(ゆづき)~~、マーケットの進捗状況…、お願いできる~~???」

阿久津結月(あくつゆづき)。
セールスプロモーション部随一のコンピューターに長けた女性社員である。

20数分後、打ち合わせが終了してそれぞれの席に向かうスタッフたち。

「ではみなさん…、次回もよろしくお願いしま~~す。」
薫子。

受講生たち、
「ありがとうございました~~。」
そして、それぞれが、
「次もよろしくお願いしま~~す。」

教室を出ていく受講生たち。

そんな中、20代前半の女性だろうか…。
「先生、先生。」

薫子、
「あら、小沢さん。ふん…???…どうしたの…???」

小沢と言う女性、
「先生…結婚されてますよね~~。」
にこにことしながら…。

「ちょっと、ちょっと~~、美子(みこ)~~。先生に失礼~~。」
小沢の隣の福谷(ふくたに)。

薫子、いきなりの質問に、
「えっ、え~~。」

すると小沢、笑顔で、
「ものすっご~~い、羨ましい~~。」
両肘を折り、体で表現するように…。

「えへ~~???」
薫子。

「だって、だって、あんな美味しそうな料理、しかも、時間掛かんなくって、安い材料でも作れるんだから~~。」

その声に薫子、思わずどう答えれば困ってしまって…、咄嗟に、
「あ…。ははははは。まぁ~~。うん。」

「旦那様、どんな方かな~~って、思って。うん。」

福谷、
「…ったくもぅ~~。先生…、すみません。美子、新婚さんで、ただ今、料理勉強中~~。」

薫子、にこやかに、
「あら~~。そうだったんだ~~。じゃあ~~旦那様に美味しいの、作ってあげなきゃ。うん。」

「はい。ありがとうございます。失礼しま~~す。」
福谷も薫子に笑顔で挨拶をして…。

薫子、
「お疲れ様~~。」

入り口でそんな最後のふたりを見ながらの兼倉健匠(かねくらけんしょう)、
資材を両手で抱えながら、
「薫子さんの…旦那様か~~。」

健匠を見ながら薫子、
「ん~~???」
そして、
「あっ、健匠君、それ…、私やるから。」

健匠、その声に、
「いいえ…。それには及びません。この教室にはなくてはならない先生ですから、これくらいの事で、お手を煩わせる訳には…。」

そんな健匠に薫子、
「おぉ~お…???言ってくれますね~~。」

そこに、廊下から、
「健匠いる~~???」
そして教室の中を見て、
「あっ、いたいた。健匠、竹浦(たけうら)さんから電話。明日の段取りで予定変更になったんだって。お願い。」
持田穂成美(もちだほなみ)、料理教室の事務員である。

健匠、
「はぁ~~あ~???」

「あっ、それ、私やるから、早く早く、電話。」
「…ったく~~。」

薫子、
「はいはい。電話、電話。」
そそくさと健匠に近づいて穂成美、健匠のお尻をペンペンと。

薫子も、
「はいはい。行ったんさぁ~~い。」

健匠、
「しょうがねぇなぁ~~。」
そして、
「先生、すみませ~~ん。」

穂成美、資材をそれぞれ…。

「穂成美ちゃん、ありがと…。」

「いえいえ。」
資材の整理をしながら穂成美、
「先生…???」

「ん~~???」
「相談が…、あるんですけど…。」

薫子、
「ふん…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.8.   勇吾、茉祐子に、「ナターシャって、薫子さんの…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋