ドキドキ 駅構内に入りながら、それまでは美緒と楽しそうに話しをしていた奈都美、
けれどもホームに着いた途端に、黙り込み。
むしろ、その後は伸永が美緒に萌咲の事を…。

そのまま電車の中でも奈都美は殆ど、会話もなく、美緒は伸永と…。
そして美緒が最初に電車を降りる。

伸永、
「七瀬…さん。さっきの…。…大丈夫ですか…???」

その声に、奈都美、何も応えず…。

再び伸永、
「七瀬…さん…???」

奈都美、
「えっ…???あっ。あ~~。何…???何よ~~。」

「なな…せ…さん…。」

唇を尖らせて奈都美、
「いいの、いいの。あっちはアレフーズ、こっちは…、インスタンベル。忙しい、忙しい。」

そして会社の最寄駅に着いて、奈都美、伸永ともにホームに。
そして歩き始める。

…が、その途端、奈都美、左足が…カックン。
「あた…。」

伸永、
「だいじょうぶですか~~。」

奈都美、半ば、左足をひきずるように…。
「あたたたたた。」
伸永に顔をクシュリと…。舌をチロリ。
頭を傾げて…、
「…ったく~~。どうした…、私…。」
そして、ようやくシャンと歩いて伸永に、
「行くよ。」
伸永の前をスタスタと…。

伸永、口をへの字にして、右目を歪ませて、
「へぇ~~。」

商品企画開発部に戻ってきた奈都美と伸永を見てスタッフたち。
口々に、
「お疲れ~~。どうだった…???」

奈都美と伸永、それぞれのスタッフに、
「戻りました~~。」
と、声を掛けて、瀧澤の下に。

瀧澤、ふたりを見て、
「お疲れ。」

奈都美、
「部長、戻りました。」

「…で…???」
「再々提出…。」

「うん。」
伸永、唇を絞って。

奈都美、
「残念ながら…、ダメでした。」

瀧澤、途端に腕組みをして、椅子の背もたれに。
「そっか~~。」

内海、椅子から立ち上がり、
「だめだったか~~。」
腕組みをして、
「やっぱり…、デカかったか~~。」

そんな内海に奈都美、きっぱりと…、
「はい。デカかったです。」

伸永、
「今回の再々提出、数枚を取り上げて。悲しい顔をして、今回も…、ダメで~~す。…って、シェフ。」

瀧澤、
「う~~~ん。」

内海、
「ん~~~。ダメで~~すって…。か~~。」

瀧澤、今度は机に右肘を付いて、そして右手中指を額に…。
「ん~~~。…えっ…???」
伸永に、
「今…、なんて言った…???」

伸永、
「はい。今回も…、ダメで~~す。って…。」
 

「いやいやいや。その後…。」
「はい。シェフが…。」

瀧澤、
「はっ…???えっ…???…なになに…。シェフが…って…。シェフに会ったの…???」

伸永、目をパチクリさせて、
「はい。」

瀧澤、
「な…、ナッちゃん…???」

奈都美、
「はい。直接、ホテル、インスタンベル、レストラン、シエルのシェフ、ロナルド・ニコルフに、会ってきました。」

瀧澤、奈都美に顔を向けて、
「えっ…。うそうそうそ。いやいやいや。城嶋さんと、向島さん…と、だけじゃ…。」

奈都美、瀧澤に、
「最初は…、そうだったん…ですけど…。まぁ…、なんとか…。」

伸永、半ば下を向きながら、
「半ば…、七瀬…さんの…、極めつけ…が、ありまして…。」

瀧澤、
「極め…つけ…???ナッちゃんの…???」

奈都美、口を真一文字に、目をパッチリと…。

伸永、続ける。
「最後に、レストラン…見せてくださいって…。」

内海、いきなり、
「お~~~。」

瀧澤、
「へぇ~~~。」

すると、スタッフたちも…。

「えっ…???インスタンベルの…レストラン…???」
康。

そして靖子、
「うそうそうそ。」

葉月、
「待って、待って、私も…。」

勇喜雄、
「なんとなんと。」

瀧澤、
「…で…???」

奈都美、
「はい。思い…通じて、しっかりと…。」

内海、
「へぇ~~。」

伸永、
「しかも…、料理まで…。」

靖子、
「うっそ‐―――――っ!!!めちゃくちゃ…フレンチ~~。」

瀧澤、びっくりした顔で、
「え~~~~っ。」

奈都美、
「美味しく、頂いて参りました。」

康、
「わ‐―――――――っ。」

靖子、
「なんで~~~。」

葉月、

「えぇぇぇぇ。ナツと、尾田ちゃん…、フレンチ~~~。」

奈都美、後ろを向いて、右手でVサイン…。
「イェ~~イ。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋