ドキドキ ホテル、インスタンベルを出た3人。

奈都美、
「はぁ~~。良かった~~。」
ホッとした面持ちで…。

伸永、
「それに…、美味しかったです。生まれ初めてフランス料理…、食べちゃいました。」

「うんうんうん、私も…。」

美緒、
「ねぇ~~。美味しかった。うん。…それにしても、ナッちゃん、良く、あんな事…。びっくりしちゃった。」

伸永、
「ふんふん。僕もびっくりでしたよ。…けど、さすが、七瀬さん。」

美緒、ふたりに顔を傾げて、
「ふふん。あなたたち、いいコンビね~~。」

その声に奈都美、
「えっ…???」
そして恥ずかしがりながら、
「いえいえいえ。桐ケ谷さん、私たち…そんな…。」

「な~~に言ってる~~。顔にちゃんと書いてあるぞ~~。はは。」

「桐ケ谷さ~~ん。んもぅ~~。」
照れながら…。
「でも…、尾田君と…なんとか、ここまでやってこれたから…。」

美緒、顔を傾げて、にっこりと、
「う~~ん…???」
そして空を見ながら、
「それに~~…。」

美緒、
「それに…???」

伸永、
「…???」

奈都美、
「一昨日の夜。」
そしてチロリと舌を出して、
「私…。尾田君もそうなんだけど…。知らない間に、会社で、徹夜しちゃったの…。」

美緒、
「あら…。」

「その時…、私…、夢…見たんだよね~~。」
「夢…???」

伸永、奈都美を見て、
「…???」

「実は…。夢の中で、私、萌咲さんにシェフの謁見、頼み込んでたの…。」

美緒、
「わお。」

伸永、
「へぇ~~。」

「謁見は大成功、しかも…、厨房まで見せてくれて、それに…。むふふふ…。料理まで…。」

美緒、
「うっそ~~。なになになに、じゃ、今のって…。正夢…。」

伸永もびっくりしたような顔で、
「まさか…。」

奈都美、
「だから…、尚更、信じられなくって…。」
そして奈都美、
「だって、だって、あの…世界クラスのホテル、インスタンベル。まさか…、一介の食品会社のために…。有り得ないって…思ってたの…。」

美緒、
「うんうん。」

「それに、今回の仕事は…とにかく…、無理難題…、先が見えないって感じだったから…。ほとんど…、やけのやんぱち。ダメだったら、その時点で、スッキリと諦めようって…。そういう意味で、諦め半分で…。」

話を聞きながら美緒、
「へぇ~~。」

「そしたら…、いともあっさりと…、萌咲さんが…。」

美緒、
「ふ~~ん。…というか…、んじゃ、ナッちゃん、なんだか…、開けられそうもない…ドア…、開けたんじゃ…。」

「う~~ん。」
そして、にっこりと…。
「な~~んか…、今までの考え…、そんなのが…一気に、ぶっとんじゃった…。」

伸永も…、
「うんうんうん。僕も…そんな感じ…。」

美緒、
「うん。それは分かる、尾田君も、今日、会ったばかりの顔と、全然違う顔になってるもの。」

伸永、その声に、
「桐ケ谷さ~~ん、おだてないでくださいよ~~。」

「そうそう。尾田君、おだてると、つい、その気になるから…。」
奈都美、伸永をにっこりと睨んで。

「だから、あなたたち、いいコンビ…。尾田君、いい先輩持って、しあわせ~~。」

伸永、即答で、
「はい。」

美緒、
「あ~~っはははは。」

奈都美、伸永の右肘を自分左肘で突っついて…。

伸永、
「痛て…。」
その時、右側に奈都美を見ながら、向こうの通りを歩いているふたり連れが目に…。
「あれ…???」

奈都美、
「ふん…。どうしたの…???」

伸永、奈都美の前に左手を…。
「あれって…。」

奈都美、
「へっ…???」

伸永、
「あれって…、か・け・る…さん…???」

奈都美、伸永の指差した方を見て、
「えっ…???」

正に翔、その隣で翔の左腕に右腕をしっかりと絡めている女性。優里亜である。

奈都美、頭の中で、
「うそ…。」

しかも、ふたりともに笑顔で、何かしら話をしている。
優里亜は一度、翔の左肩に頭を寄せて。
そしてふたりで腕組ながらフードショップに入って行く。

美緒、
「どうしたの…???なにか…???…だれか…、知っている人…???」

その声に奈都美、
「あっ。あ~~~。いや…。うん。うんうんうん。なんでも。な~~んでも…。」
そして、
「ノブ、行こ。」

伸永、
「えっ。え~~。」

美緒、
「…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋