ドキドキ ロナルド、フィンガースナップを…。
「へぃ、兵部(ひょうぶ)~~。」

ギャルソンの兵部蓮(ひょうぶれん)、美緒と奈都美、伸永、3人の前に料理を…。
「桐ケ谷様。七瀬様、尾田様。お越しいただき、誠にありがとうございます。心より、お待ち申し上げておりました。レストラン、シエル。是非、ごゆっくりと…、堪能できましたら、光栄でございます。」

奈都美、
「うっそ。」

伸永、料理を見て、
「凄ぇ~~。」

そんな伸永のオデコを右手でペン。
「こら、もぅ~~。」

美緒、
「シェフ。萌咲さん。こ…、これって…???」

萌咲、にっこりと、
「ふん。」
顔を傾げて…。
「シェフの驕り~~。」

美緒、奈都美、
「え~~~???」

伸永、
「お…、驕りって…???」

ロナルド、奈都美と伸永、ふたりを見て、右人差し指をふたりに、そしてにっこりと、
「ラストチァ~~ンス。」
そして、
「ここからは…、ギャルソンの…兵部。おねがい~~。」

蓮、
「畏まりました。」

ロナルドはゆっくりと厨房の中に…。

萌咲、
「ふふ。しっかりね。後で、また…。兵部さん…、お願いね。」

蓮、
「はい。お任せください。」

美緒、
「お~~いしそ~~。ねね、向島さん。」

龍二、椅子に座りながら、
「ははは。うんうん。しっかりと…堪能してください。はい。」

龍二にはコーヒーを。

蓮、3人に、
「どんどん、出てきますよ。どうぞ、召し上がって。」

奈都美、
「はい。すみません。いただきます。」

伸永、
「信じられない。」

食べながら美緒、
「まさか…、こんなことになるなんて…。」

奈都美、目を潤ませて…、
「うれしい~~。涙…出てきた。」

龍二、
「はははは。それは、それは、光栄の至り。」

伸永、
「最高~~。」

蓮、次の料理をテーブルに。そして料理の説明をしながら…。そして、小さな声で、
「実は…シェフ、七瀬様、尾田様、ここに来ること…、ず~~っと、待ってたんですよ。」

その蓮の声に奈都美、
「えっ…???」

伸永もキョトンとして。

「不思議ですよね~~。料理って…。人を…しあわせにしてくれる。…ある意味…、人の心を…動かしてくれる。」
そして、
「ははは。実を言いますと…。ウチのカミさんも、子供たちも、クック・ル・ポット…好きなんですよ~~。」

その話に美緒、
「まぁ…。」

奈都美、
「えぇ~~。」

伸永、
「凄っ。」

「…でね。…これ…、内緒ですよ。実は、萌咲さんにも内緒で、コンビニで売っている、クック・ル・ポットの商品、シェフも食べたんです。ウチのカミさん、買ってきたのを…。…まぁ…、その日のシフトの料理人たちにも…ですけど…。」
にっこりと蓮。

奈都美、伸永、神妙な面持ちで…。

蓮、
「…で、どうなったと思います…???」

奈都美、スパークリングワインをゴクリと…。目をパチクリさせながら…。
3人ともに蓮に注目。

蓮、両眉を上下に、
「大絶賛。」

奈都美、両目を瞑って、顔を傾けて、
「ん~~~。」
右手をがっしりと握って、ガッツポーズ。

美緒、そんな奈都美の右肩を撫でて…。

蓮、笑いながら、
「お喋りが過ぎたようで。…では…、ごゆっくりと…。」
にっこりとその場を去る蓮。

伸永、料理を食べながら、始終ニコニコと。
そんな顔を見て美緒、
「ふふ。尾田君、いい顔…してきてるよね~~。」

龍二も、
「えぇ…。さっきまでの顔とは、まるで別人…。」

奈都美、そんな伸永を見て笑顔で、伸永の右肩に顔を寄せるように…。
「ふふん。」

全ての料理を堪能して、奈都美、伸永、両手を合わせて、
「ごちそうさまでした。」
萌咲に。そして、蓮に。

萌咲、
「じゃ、3日後に…。」

奈都美、伸永、
「はい。分かりました。」
「ありがとうございます。」
そしてふたり、厨房に顔を出して、深くお辞儀。
「ありがとうございました。」

すると、料理人たち、それぞれが右手を挙げて、ふたりに声を掛ける、
「ありがとう。」
「よろしく~~。」
「まってるよ~~。」
「サンキューな~~。」

そしてロナルド、ふたりに、右拳で、親指を立てて、にっこりと。

奈都美、自然に目が潤み、再び頭を下げる。

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋