ドキドキ 「なんだか…。凄い…疲れているような…。」
葉月。

翔も、
「うんうんうん。」

勇喜雄、
「おぃおぃおぃ。」

靖子、
「だ~~いじょうぶ~~???」

内海、
「う~~ん。」

奈都美と伸永を見て。

ミーティング後…。瀧澤、ふたりから渡されたサンプル画…、
「ん~~~。…でも、まっ。とにかく、よく頑張った。これで行くしか…ないでしょ。」
数枚のサンプル画を見て。

奈都美、伸永、
「はい。」

「は~~。いいんだけど…、ふたりとも…、ちゃんと寝てるの…???…大丈夫~~。再々提出…、午後から…だけど…。」

その時、奈都美、
「はい。大丈夫です。」
伸永を見て。

伸永、その奈都美の声に、少し遅れて、
「あ、は、はい。」

午後3時、インスタンベルのロビーで美緒と…。そして、萌咲と龍二と…。
そして…、外販事業部第3会議室。

萌咲、
「何度も言うけど…、本当にごめんなさい。まさか…、ロナルドがここまで…。」
奈都美、伸永、ふたりに深々と頭を下げて。
「私たちの方からお願いしたのに…。」

龍二、
「ふ~~ん。私も…実は…、意外なんですけど…。あの…ロナルドが…。いつもは飄々として、OK、OKで~~す。なんて気さくなんですが…。さすがは、料理となると…。」

奈都美、少し草臥れた面持ちで、
「い…いえ…。」

伸永は、唇を結んだまま。

龍二、
「とにかく…これを…ロナルドに…。」

萌咲、龍二からそのサンプル画を受け取り、
「うん。何度見ても素敵。私なら、一発でOKなんだけど…。」

萌咲、唇に右手人差し指を…。
「ん~~~。何が…。足りない…。」

奈都美、
「城嶋さん…。」

萌咲、
「あ…、はい。」

一旦、唇を絞って…。奈都美、
「あ…の~~。こんなことを言って。大変…、申し訳…ないんですけど…。」

美緒、そんな奈都美を見て、
「???」

萌咲も、美緒を見て、奈都美を見て、首を傾げて、
「ふん…???」

奈都美、
「今回、再々提出の…、それ…なんですが…。」

萌咲、キョトンとして、
「ふん。」

「こんなこと…、言って、失礼なんですけど…。」
奈都美、伸永を見て、そて、頭を下げて、
「大変申し訳ありません。私たち、全然、自信…ないんです。」

萌咲、龍二、ふたりともに、目をパチクリと。

美緒もいきなり、
「な…ナッちゃん。」

伸永、ため息を突いて。

奈都美、
「本当に申し訳…ありません。」
けれども、下げた頭を…今度は起こして。
「…ですけど…。申し訳…ないんですけど…。レストラン…、厨房…、見せて頂くわけには…行きませんでしょうか…。」

萌咲、龍二、
「ん~~~???」

美緒、
「ナッちゃん…。」

「尾田とも、ふたりで、毎日、遅くまで掛かって仕上げていたんですけど…。まだ…何か足りないものがあるんです。」

萌咲、龍二、
「……。」

「もしかしたら…、今回提出したのも、結局はまた…、シェフが気に入らなかった…。もぅ…。」
一息突いて、
「…それだったら。…最後に一度、ホテル、インスタンベルのレストラン、そして厨房…見せて頂いて…。この仕事…。」

いきなり萌咲、
「OKです。」

美緒、
「萌咲さん。」

「ロナルドは…、私の料理の師匠でもあります。」
笑顔で…。

龍二も、
「うんうんうん。それがいい。」
そして、
「ははは。うんうん。考えてみれば、当然、現場見なきゃ、どうにもなんない。うん。よし。至急、ロナルドに…。」
萌咲に笑顔で…。

萌咲、
「はい。では、早速。」

そして凡そ15分後。会議室で待機していた龍二のスマホに着電。
「もしもし…。…うん。うんうん。おぅ、分かった。」
龍二、笑顔で、
「七瀬さん、尾田さん。シェフのOKが出ました。いつでもどうぞ。…だ、そうです。」

その声に奈都美、咄嗟に両手を合わせて、天井を見上げて、
「や~~~った。」

そして伸永を見て、
「ノブ。」

美緒、
「へっ…???ノブ…???」
伸永、奈都美の顔を見て、
「ははは…???」

龍二、美緒と奈都美、伸永を引き連れて、レストラン、シエルへと…。

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庄司紗千 海をこえて

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋