ドキドキ 梨花、
「一緒に…担当している…、七瀬さん…???」

伸永、姉に顔を上げて、
「えっ…???」

「彼女…、どうなの…???」

伸永、
「…どうって…???」

「…どうって…、そりゃ…、仕事を一緒にやってて。」

「あっ、いや…。優…しい。親切…。」
そして、目をキョロキョロさせながら、
「仕事…、していて、楽しいって…言うか…。」

梨花、
「ふ~~~ん。…まっ、でっしょうね~~。一緒に、徹夜まで…、してくれた…人だから…。」

その声に伸永、
「はぁ~~~あ…???」

「ふん。まっ。ひとりじゃないし。しっかりと…、パートナーいるんだし。頑張れ、頑張れ。」
そして一呼吸置いて、
「ただ…。あんた…、クック・ル・ポット、入って、良かったよね~~。」

伸永、
「えっ…???」

「一言。姉ちゃん、あんたの…、どうしようもないよ。…なんて言葉、聞きたくないからね~~。言う相手、間違ってるよ~~。…さて。」
立ち上がり梨花、
「明日の準備~~っと~~。」

伸永、
「…姉ちゃん…。」

夜、ひとり机に向かって…、伸永。スマホに着電。
「なな…せ…さん…???」
スワイプして…、
「もしもし。伸永です。」

奈都美、
「私~~。」

「はい。」
「なんだか…、眠れなくってさ…。」

伸永、
「…僕もです。」

「気になって、気になって、どうしようも…ない。」
「えぇ…。」

「明日…、1日。」
「…です。」

会話が…途絶える。

伸永、
「な・な・せ…さん…???」

奈都美、
「うん…???」

「姉ちゃんから…、言われて…。」
「なんて…???」

「姉ちゃんに…、仕事…、イメージ湧かない…。どうしようもないよ。…って、言ったら…。」

奈都美、
「うん。」

「姉ちゃん。あんたの…、どうしようもないよ。…なんて言葉、聞きたくないって…。言う相手、間違ってるよ…って…。」

その声に奈都美、一瞬、
「ぷっ。」

そして、
「そっか~~~。」

「どう…いう…、意味…???」
「う~~~ん。」

「七瀬…さん。明日…。」
「うん。明日…。」

その時、奈都美、
「ノブ~~。」

伸永、
「はい。」

「もぅ…、お姉さん…???」
「帰りましたけど…。」

「うん。そっ。分かった。…じゃ、切るね~~。」

伸永、
「へっ…???」
プツリと通話が切れる。
「えっ…???なんで…電話…切れる…???」

その数分後、奈都美、バタバタと階段を…。
そして玄関に。

奈留美、リビングから、
「へっ…???こんな時間に…どこに…???」

奈都美、にっこりと、
「仕事。行ってくる。…だ~~いじょうぶ。戻ってくるから。帰ってくるから。」
そして母親に左手を振って。玄関のドアを…。

広武もリビングから、
「何々…???」
ドアが閉まった音。玄関に向かって、
「えっ…???おぃ。」
大きな声で…。

奈留美、
「仕事、行ってくるって…。…もぅ…、こんな時間に~~。」

「え~~。大丈夫なのか~~。こんな夜に~~。」

奈都美、通りに出て、すぐさまタクシーを…。運転手に、
「すみません。栄町3丁目まで。」
腕時計を見て奈都美、
「11時…5分…前っか…。」

玄関のチャイムが鳴る。
Tシャツと薄いスウェットパンツ姿の伸永、机に噛り付きに、
右手で右耳の後ろを掻きながら…。
「えっ…???誰…???今頃…???姉ちゃん、忘れ物…???」

どたどたと階段を下りて、
「ふぅ~~。」
ドアの前、
「…って言うか、なんで姉ちゃん、チャイム…???」
ドアを開けて、
「えっ…???」

ドアの外に立っている奈都美。
「へへ…。来ちゃった。」

「来ちゃった…って…。ななせ…さん…???」

奈都美、
「あと、1日。あと…1日。」

伸永、
「なな…せ…さん。」

「なんとか…、踏ん張らないと…。…入って…いい…???」
「え…、え~~。」

伸永の部屋。

「さて…と。」
カバンから、書類からいろいろと出して。

伸永、
「あっ。七瀬さん…。何か…飲み物…。」

奈都美、
「あ~~。いぃいぃ、私やる。この前ので、どこにあるか…分かってるから…。」
自分から立ち上がり、
「ノブは、続けてて。」
机に左手親指を…。

伸永、
「あ…。あ~~。はい。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋