ドキドキ 瀧澤、
「へっ…???徹夜…???」

奈都美、伸永、共々、瀧澤の前で…。ふたりとも頭を下げて、
「申し訳…ありません。」

内海、
「いやいやいや。なんともはや…。」

瀧澤、椅子の上で立ったままで、
「ふん。やっちゃった事は…、仕方…ないけど…。…で…???」

伸永、仕上がった数枚のサンプル画を瀧澤に…。

「ん~~。最初とは全く違った角度から…。だよね~~。」
見ながら瀧澤。

「えぇ…。」
奈都美。

「でも…、これを…再提出して…、シェフからのOK…???…正直言って…。」

唇をすぼめながら伸永、
「ふん~~。」

瀧澤、
「自信…なし…っか~~。」
瀧澤、内海にも見せて。

内海、
「あと…2日。」

瀧澤、
「世界のお客様のために仕事をしている。つまりは、若い人もいれば、お年を召した方々もいる。当然、子供もいるんです。そういう方々のために、仕事をしているんです。…か~~。」
そして瀧澤、
「桐ケ谷さん…、こんなことも言ってたよね。」

奈都美、伸永、
「えっ…???」

「あのふたりは…、分かっていると思いますよ。…まだ、会ったこともないあなたたち…ふたりに…。」

奈都美、
「えぇ…。」

その日のお昼休み、いつもいるはずの休憩ラウンジに姿のない伸永。

葉月はひとりだけ、いつもの席で弁当を…。
「ナツ…、尾田ちゃん。」

珍しく弁当を自分の席で食べている翔。
「ふ~~ん。」

奈都美、近くのコンビニでパンとコーヒーを買って、
「ここに…、いたか…。ノブ。」

屋上で東京の景色を見ている伸永、
「七瀬…さん。」

「ごめんね…、お弁当じゃなくって…。」
そして少し恥ずかしく、
「なんか…、私…、食欲…なくって…。」

伸永、自分の隣で柵に捕まる奈都美に、
「僕もです。」
そしてクスっと笑って…、
「昨日の…お昼から…何も食べてないんですけどね。」

奈都美、
「私も…。こ~~んなんじゃ、体に良い訳ないよ…。」

「ですよね~~。」

「はい。ほら。食べよ。」
コンビニの袋からパンを取り出して。

伸永、
「すみません。いただきます。」

パンを食べながら伸永、
「翔さん…、復帰…、良かったですね。」

奈都美、
「ふん。だ~~ね。」

「また、毎日、顔が見れる。」
奈都美を見ながら…。

奈都美、そんな伸永の額を右手人差し指でツ~~ンと、
「な~~に言ってやがる~~。」

少し仰け反りながら伸永、
「あははは。」
コーヒーを一口、
「はぁ~~~。全く…イメージ、湧かないや。」
そして、左手に額を押し付けて。

奈都美、
「こ~~ら~~。ノブ~~。そんな弱気…、私…、やだよ~。」

けれども、うずくまる伸永。奈都美、伸永の頭を撫でて、そして背中を撫でて、
「ノ~~ブ。」

伸永、腰を曲げながら…、そして、小さく、
「ちっくしょ~~。」

奈都美、
「ノブ…。」
伸永の背中をさすりながら…、
「ノブ…。私…やだよ。こんな…小さいノブ…、見るの…やだよ。」

心配になって奈都美と伸永を探していた葉月、ようやく屋上に…。
そして入り口で、体を曲げている伸永の背中に重なるように奈都美を見ながら…。
葉月、
「ナツ…。尾田ちゃん…。」

午後からも忙しい仕事が続く。

家に帰って、奈留美、宏武、
「どうしたの~~。昨日…???帰りもしないで~~。」
「全く。会社…泊まり込みって…。どういうこったい。」

奈都美、むしゃくしゃしながら、
「ごめんなさい。忙しいの。ほっといて。」

梨花、
「なにやってたの、お馨から話聞いて分かったけど…。なになに、あの…、ホテル・インスタンベルの仕事って…。凄いじゃない…。海外に本拠地。サンフランシスコ。」

「なに、姉ちゃん、知ってんだ。」
「あったりまえじゃん、伊達に記者…、やってないし…。」

そんな姉に伸永、
「ふ~~ん。」
そして、
「けど…、全然だめ。」

「えっ…???」
「再提出、再々提出で…散々。この仕事…、ポシャルかも知れない。」

梨花、
「えっ…???えっ…???…ポシャルるかもしれないって、あんた…。ノブ…。」

ソファに座ったまま、頭を抱えて伸永、
「どうしようもないよ。後、1日しか…ない。全然、イメージ湧かない。」

梨花、伸永の前に、向かいに座って、
「ノブ…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋