ドキドキ 奈都美は机の上でうつ伏せになりながら眠っていた。

伸永、奈都美に自分のジャケットを掛けて。そして腕時計を見て、
「1時か…。」
そして…また机に向かい…。

午前3時…、奈都美、夢の中で、どうしても出来ない画像に困り果て、
萌咲と龍二にシェフのロナルドとの謁見を頼んでいた。
シェフは快く引き受けてくれ、そして、事もあろうか、自分が働いているレストランの厨房、
そして仕上げられた料理まで見せてくれ、それを堪能までさせてくれたのだった。
しかもその料理は…今までかつて、味わった事のない、それほどまでの料理でもあった。

その料理の美味しさに奈都美、夢の中で笑顔に、しかも、それが寝言のように、
「ふふ…。」

その時、奈都美の鼻をくすぐる良い匂い…。
その途端、奈都美、
「えっ…???」

眠りから覚める。

「あっ。わっ。やだ、私…、眠っちゃってた。…うそうそうそ。今…、何時…???」
腕時計を見て、午前3時15分。
「わわわわわわわ。え~~~。」
そして自分の背中に掛けられたジャケットに気付き、
「へっ…???これ…???」
すぐさま向かい席の伸永を…。
「ノブっ。」

伸永も自分の机にうつ伏せになりながら眠っていた。

奈都美、
「わっちゃ~~。午前様だよ。」

伸永の席に奈都美、何枚ものサンプル画があちらこちらに…。

奈都美、
「ノブ。ノブ。」
伸永を起こして。
「こんなとこで寝たら、身体…参っちゃうよ。」

伸永、奈都美に起こされて、
「七瀬…さん。」
寝惚けながらも…。

奈都美、
「ノブ…、立って。」

伸永、ゆっくりと立ち上がり、奈都美からなされるままに。

奈都美、伸永をなんとか支えながら、
「やっぱ…、重っ…。」

ようやく応接ブースのソファまで…。
そこに伸永を横にさせ。倉庫から緊急時のブランケットを…。
そして伸永に一枚掛けて。自分にも…。

奈都美、
「寝るしか…ない…か…。」

遠くから声がする。

「おはよう。」
そしてまた、
「おはよう。」

その声に、
「えっ…!!!」
バチっと目が覚め、身体を起こしてキョロキョロと。

「お目覚めですか。」

その声に奈都美、後ろを振り返って、
「だ…、ダイさん。」

時計の針は既に朝の7時。

そして奈都美、自分のいる場所に…、
「…???へっ…???なんで、私…、ここ…???」

伸永を横にさせたソファに、寝ていたのだった。

奈都美、
「ノブは…???ノブは…???」

康、
「ノ…ノブ…???」

奈都美、
「あ…、いや…。尾田…君…???」

「あ~~。尾田君なら…、今…、トイレ。いやいやいや。入り口でバッタリ会って。なんとも、寝起きの顔で…。どうしたの…???…って聞いたら…。中に、ナッちゃんもいるって…。それで、はぁあ…???ってなって…。ここに。」

奈都美なんとも申し訳なさそうに…、
「すみません、主任。」

康、
「…って~~事は、インスタンベル。徹夜だったか…。かかかか。」

「…と、言うか…、途中で、どうも…、ふたりとも…寝ちゃったみたいで…。」

その声に康、
「おやおや。仲のよろしいようで…。」

いきなり奈都美、
「ダイさん、そんなんじゃ。もぅ~~。」

「はいはい。はいはい。」

奈都美、
「それより…、ダイさんも…、今日は…早い…。」

「あ~~。俺も今日は、急ぎの仕事があって…。今からやらないと…、間に合わない。」

奈都美、顔を頷かせて、
「ふんふんふん。」

「とにかく、顔洗ってこい。昨日のそのまんま。」

奈都美、
「あっ。」

そしてドアを開けて…。

そこに丁度伸永、奈都美の顔を見て、
「あっ。」

奈都美、舌をペロリと出して、
「…寝ちゃってたみたい…。」

伸永、恥ずかしながら、右手で頭を掻いて、
「その、ようで…。」

そして奈都美、
「ノブ…、ありがとうね。場所。」

「えっ…???あぁ…、いえいえ。」

伸永の席を見て康。
「ん~~~。」
伸永が入ってきて、康、
「ん~~~。こんな感じで…、いいと思うんだが…。」
数枚のサンプル画を見て。

「分かりません。ただ…、とにかく…仕上げなきゃならなくって…、がむしゃらに…。」
伸永。

康、
「ん~~~。」

トイレの鏡で顔を見て奈都美、
「わ~~お。ひどい顔…、ダイさんに、こんな顔…見られたよ~~。」
口をへの字にして…。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋