ドキドキ 女性、その場で、
「初めまして。翔の姉の…、泉美と申します。」

玄関で丁寧に挨拶されて奈都美、
「あっ。あっ。は…、初めまして…。七瀬…奈都美と申します。」
ドアを体で支えるようにして、女性に丁寧に挨拶をしての奈都美。

泉美、
「はいはい。入って、入って。私もさっき来たばかりなんだけど…。そしたら、これからあなたが来るって翔から聞いて~~。」

翔、
「…ったく、何も…連絡なしで来るから…。一応、ラインはしたんだけどさ…。全然返信ねぇし…。」

泉美、奈都美をリビングまで…。

奈都美、リビングで翔を見て、
「翔…。」
いきなり目を潤ませて…。

翔、
「おぅ。」

奈都美、何とか潤んだ目を我慢するが…、けれども、とうとう我慢できずに頬を伝って。
いきなり鼻を啜る。

泉美、それを見逃さず、
「あ~~~。うんうんうん。ありがとね~~。翔の事~~。」

奈都美、
「あっ。えっ…。あ…は…。いや…。んんん。ごめんなさい。」

泉美、
「ううん。いいよ、いいよ。うん。」
そして一拍置いて、
「はは。うん。スマホの画像のまま、綺麗な人~~。」

その声に奈都美、
「えっ…???」
途端に顔が赤くなる。
「そんな…。」
そして翔を見て、
「どんな…、感じ…???肩から…腕…???」

翔、自分の左を見て、
「う…、うん。まっ、見ての通り…、何とか…。かあさんや姉ちゃん…、やってくれてるから…。」

その声に泉美、思わず口をぐんにゃりと…。
奈都美、泉美にお辞儀をして。

「かかかか。殆ど…外にも出てないから、ストレス…溜まりっぱなし。」

奈都美、
「ん~~。だよね~~。」

泉美、
「さて…と。んじゃ、私はこの辺で…。」

翔の姉を見て奈都美、
「あ。そんな…。」

泉美に右手を差し出す奈都美だが、泉美、
「ふん。かかかか。お邪魔するような…野暮な事は…いたしません。はい。では失礼。」

翔、
「ありがとな~~。」

泉美、後ろ向きのまま、
「おぅ。」

奈都美、その姿に、
「すみませ~~ん。」

その声に泉美、左手を挙げて。そして振り向いて、
「じゃね~~。」

玄関のドアか閉まる。

その数秒後、奈都美、自然に翔に寄り添うように、抱きしめる。
「ごめんね。」

翔、
「ナツ~~。」

「会いたかった。」
奈都美、翔に抱き付いて、そして少し離れて、
「ひだり…。」

その声に翔、
「おぅ…。ほら。」
動かしてみて…。

「わぁ。」
「いやいやいや。当たり前だって。いくら何でも、そりゃ、動くだろ。どんくらい経ってると思ってんだよ。」

「そ…、そっか…。」
「…んで、しっかりと毎日処置してるし…。」

奈都美、
「自分で…???」

「まぁ…、最初は…、無理だったけど…。一週間…経った頃からかな…。かなり症状も治まってきてから、それからは、自分でも…出来るように…。」
翔、左手を奈都美に見せて、指を動かして見せる。

キョトンとして奈都美、
「凄~~い。」

「事故った時は、全く動かなかったけどな。今じゃ、ふん。ただ、湿布は毎日だ。まだ…完全じゃ…ないから…。」
「うんうん。」

「…で、どぅ…???仕事の方…???」
「あぁ…、その事なんだけど…。」

そのままふたりの会話は続く。

「へぇ~~。じゃ、その…、シェフのOKが出れば、完璧にインスタンベルと提携。」
翔。

「うん。条件はキツイけどね~~。」
「そっか~~。」

既にふたり、ベッドサイドに隣同士、背中を預けて。

翔は奈都美の右肩に右腕を回して。
「頑張んねぇとな~~。」

「うん。…尾田君、凄い乗り気。まぁ…、自分からやらせてくださいって、言ったくらいだから…。」

翔、まっすぐ前を見て、
「尾田ちゃん、戦力になって来てんよな~~。」

奈都美、
「だよね~~。」

「さて。誰の御蔭でしょう~~。七瀬君。」

その声に奈都美、いきなり右手を上に、
「は~~い。」

翔、
「かっかかかか。…なぁ~~。」

奈都美、
「ふふ~~ん。」

「大したヤツだ、七瀬奈都美は…。」

そんな翔にしかめっ面をして、舌をビロン。

翔、
「な~~にやってんだよ。」

その時、優里亜にも同じ事を言ったのを思い出して、
「あっ。」

奈都美、
「…ん…???なに…???」

少しだけ目をキョロキョロと…翔、
「ん~~。いや…。別に…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋