ドキドキ 翔のアパートの階段を下りながら優里亜、
「まだ…胸…、ドキドキしてる…。」
そして、下りて、歩いて。翔のいる部屋を見上げて、
「翔…、好きだよ。」
何故か、目が潤む。鼻を啜って、
「ふん。」

月曜日、午後2時、某駅で美緒と待ち合わせをして奈都美と伸永。

美緒、
「じゃ、行きましょうか…。」

奈都美、伸永、
「はい。」

そして、ホテル・インスタンベルの最寄り駅。

駅を出て奈都美、
「ホテル・インスタンベル。もうここからでも見えちゃう。おっきぃですね~~。」

伸永、
「えぇ…。」

美緒、
「さて…。歩いて行く…???」

奈都美、コクリと。
「はい。」

伸永、スマホで検索しながら、
「へぇ~~。アレフーズも…この、近くなんですね。」

「へっ…???そうなの…???」
奈都美。

伸永、
「えぇ…。はい。」
そのまま自分のスマホを奈都美に。

「へぇ~~。この通りの…、もう一つ、奥の通り…。」

伸永、歩きながら、
「翔さん…、復帰…、もうすぐですね。」

伸永のその声に奈都美、一瞬、ドキンとしながら、
「う…、うん。」

美緒、そんな奈都美を見て、
「うん…???会社の人…???」

奈都美、恥ずかしそうに、
「え…、えぇ~~。」
奈都美、咄嗟に、伸永に小さな声で、
「余計な事、言わない。」
顔を歪めて…。

伸永、クスリと笑って、顔をコクリ。

ロビーに入り…。
奈都美、伸永、
「凄~~い。」

美緒、
「ふふん。」

「美緒さんはいいよ。フランスで素敵なホテル…見慣れてるもん。」

美緒、奈都美のその声に、
「あはははは。」

すると、歩いている方向のテラス席、その傍のソファーから手を振る女性。

美緒、
「あっ、いたいた。」
その女性に近づいて、
「お待たせ…しました。その節はどうも…。」

女性、
「はい、美緒。うん。ありがと。わざわざ。」

美緒、奈都美と伸永に、
「ご紹介します。こちら、ホテル・インスタンベル、レストラン、シエルでパティシエをされている城嶋萌咲(じょうしまもえ)さん。そして、お隣の…こちら…。」
萌咲の傍で立ち上がっての男性を差して美緒。

男性、
「初めまして、向島龍二(むこうじまりゅうじ)と申します。」

男性から右手を差し出されて奈都美、思わず握手、
「は…、初めまして、クック・ル・ポットの…七瀬…奈都美…と申します。」

握手をして龍二、
「お待ちしておりました。」
そして隣の男性を見て、
「こちらが…、おだ…のぶなが…さん。」

そんな龍二を見て萌咲と美緒、にっこりと。

伸永に右手を差し出して龍二、
「初めまして。」

伸永、いきなりで目をパチクリさせて、右手を差し出し、
「は…、初めまして…、尾田…伸永と申します。」

キリッとしながらも、笑顔の龍二。
「お逢いしたかった~~。」

萌咲、美緒を見て、ふたりを見て、
「こういう…、ざっくばらんな人ですから…。何卒。ふふ。」

奈都美、
「いえいえ。」

龍二、
「…では、こちらです。」
先頭に立って歩く龍二。

3人より少し遅れて歩き出す奈都美と伸永。

奈都美、
「びっくりした~~。ははは、ノブ~~。」

伸永も、
「いえいえいえ。こっちもですよ。まさか…。…なんか…。調子…狂うかな…。」

奈都美、笑いながら伸永の左肩をペンと叩いて、
「ふふ。」

ホテル・インスタンベル、外販事業部第3会議室。
クック・ル・ポットの過去の資料及び説明をして奈都美。

龍二、
「うんうん。素晴らしい。それにしても…、良く、こんなイメージ…浮かびますよね~~。」

伸永、
「あ、ありがとうございます。」

「特にこれなんか…。」

優里亜のアイディアの製品だった。そして限定品の製品。それから翡翠堂の製品。

「どれもこれもがいい。」

萌咲、
「私も…こういうイメージは…、無理よね~~。」

美緒、奈都美を見ながらニッコリと。

「是非、私どもとも、共に提携…、お願いしたいのですが…。」

奈都美、
「あっ。はい。是非、こちらとしても、ホテル・インスタンベルさんに…、お願い…。」

ニッコリとして龍二。
「うんうん。是非。」

萌咲も安心して、
「ホッ。良かった~~。」

美緒、奈都美、
「ありがとう…ございます。」

龍二、
「うん。まずは第一段階。」

奈都美、目をパチクリさせて、
「だ…、第…一段階…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋