ドキドキ 「ありがとうございます。」
奈都美。

電話の向こう、
「私も実際、驚いているくらいだから…。」
美緒。

「美緒さんと一緒に修行した…。」
「えぇ…。城嶋萌咲(じょうしまもえ)と言う人なんだけど…。凄いよ彼女。私より3年、先輩の人なんだけど…。何年振りかで、私の店…訪ねてくれて…。うん。一緒に来た人が、男性の方なんだけど…、インスタンベルの取締役。ふふ、近々…結婚するんですって。10分くらいかな…。お店見ていて…。それから尾田君が作ったフリペ見て、城嶋さんから、ねね、これって…???…ってなって、もうそこからトントン拍子。紹介してくれって…。」

奈都美、
「へぇ~~。」

その時葉月、
「ナツ~~。尾田ちゃん、電話、終った~~。」

伸永、
「はっ…???」

奈都美、
「あっ。美緒さん…。尾田君、電話…終わったみたい。電話、変わろうか…。」

その声に美緒、
「うん。ありがと。」

「尾田君、2番、桐ケ谷さん。」

伸永、
「あ~~、はい。分かりました~~。」
そして、
「お電話代わりました~~。商品企画…。あっ、はい。尾田です。」

奈都美、
「ふん。…ホテル…、インスタンベルかぁ。」

翔の部屋。

「…と、言う事で、今現在のアレフーズ…、こういう状況。」
優里亜。

翔、
「おぅ。サンキュ。」

「ふん。しっかりと…安静にしてて…。こんな感じだったら、特に…。」

「あぁ…。今のところ…。順調かな…。」
にっこりと翔。

優里亜、
「ふふ。そのようで…。紀本主任も、今、自分の仕事…、大変そうなんだけと…。さすがは…。アレフーズ、しっかりと…熟してる。翔によろしくって…。」

翔、書類を見ながら、
「あぁ…。」

優里亜、キッチンの方を見て、
「今日は…、何も…作らなくっても…、いいみたい…。」

「あぁ。かあさん、午後から来て、作ってったから…。」
「それにしても…、翔のお姉さん、綺麗だよね。まるで、女優さん…みたい…。」

その声に翔、
「は…ぁ…???」

優里亜、
「おし。帰る。」
テーブルの端に両手を着けて、腰を上げ…。その時、左手が…、いきなり、
「あれ…???」
左手がテーブルから外れて優里亜、思いっきり前のめりに…。

翔、
「お~~っと~~。」
右側に倒れて優里亜を…。右手で抱えるようになって。

優里亜、
「わっ。」

その時、翔と優里亜、頭がコツン。

優里亜、
「あた。」

翔、数センチしか離れてない優里亜の顔に、
「かっかか。な~~にやってんだよ。」

優里亜、
「仕方ないよ、いきなり左手…カックン。」
翔の右腕に抱かれながら優里亜、
「だい…じょうぶ…???」

「…じゃ…、ないかも…。」
そして翔、笑いながら、
「結構…キツイよな…、この態勢…。」

優里亜、静かに翔の上になって、翔の背中を絨毯の上に、
そして一旦、左手を絨毯に、そして体を支えるように…。
けれども、その時再びまた、左手がカックン。
「うそ。」
そして…、また再び翔の頭に…。
けれども今度は、翔の唇の端に自分の唇が触れて、
そのまま翔の右頬を唇が擦れるように…。
そして絨毯に頭が…。翔の体に、優里亜の上半身が重なる体勢に…。
優里亜、
「あった~~~。」

翔、絨毯の上で、
「かっかかかか、何やってんだ~~よ…。」

優里亜、
「ごめ~~ん。」
顔を起こして…。そして翔に、
「こら。笑うな…。」
優里亜、翔の鼻の上に人差し指でツンツン。口をへの字にして。

その時、自然に、優里亜の唇が翔の唇の上に。
その唇を受け止める翔の唇。

お互いに目を閉じる。
優里亜の背中に右手を回す翔。大凡5秒…。

優里亜から唇を離れる。
「ごめん…。」
少し、顔を火照らして…。
「…でも…。翔が好き。」

何かしら…目の焦点が合わない翔。

優里亜、ゆっくりと、立ち上がり、
「ごめん。帰るね。」

何も言わずに翔。玄関のドアが閉まる音。

そして…、翔、右手を顔に…。そしてゆっくりと拭うように…。
「どうする…。…俺…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋