先週だったか、ニュースでアメリカにおけるアジア人に対する暴行があるという事を知った。
以来、このニュースを目にする事が多くなった。
英国ニュースのキャスターが、トランプ元大統領が「中国ウィルス」と呼び始めた事から、アメリカ系アジア人への暴力事件が急増したと言っていたが、コロナが中国から出たからアジア人を暴行するというだけの理由なのだろうか・・この辺りはアメリカでどう報道され認識されているのか知りたいところであるが、現在アメリカに暮らすアジア人は相当な恐怖なのではないかと思う。

先週たまたま差別に関するブログを書いた際、アメリカ在住の邦人の方が「今は外を歩くのもヒヤヒヤしながら・・」と言うような内容をコメントに書かれておられたので、今週に入りこのニュースを毎日見るたびに、イギリスにおいても同じ事が絶対に起こらないとは言いきれないと不安を感じる。

昨夜もこのニュースを見ていたら、娘が「私絶対アメリカ行きたくないわ」と言った。
私は「今は危ないかも知れんけど、あなたが大人になった時にはアジア人に対する暴行事件が無くなっていると良いけどね。アメリカは最高やで。何せ飯に対する気合がイギリスと違う。アメリカに限らず、イギリスでも何処であっても、少数でこのような思想を持っている人はいて、あなたがどんな人であれアジア人という見た目で嫌いだと決めつける人、暴行を加えて来る人がいるという事を知った上で生活する事が大事。覚えておきなさいね」と言っておいた。

今日は魚屋のあるスーパーへ行った。
珍しく魚屋が忙しく、4人既に並んでいた。
私の前に白人女性、その前に中国人女性が並んでいた。
中国人女性の前の夫婦が魚を受け取り、次に中国人女性の番になった時、魚屋のおばちゃんがその女性をチラりと見て白人女性に「何に致しましょう?」と声をかけた。
このオバハン、そういう思想かい・・思わず悔しくなる。
私も同じ経験を何度かしてきた。

しかしながら、白人女性は魚屋のオバハンに「この方が私の前ですよ」とオバハンに諭すような感じで言った。
魚屋は「ああ・・」という感じで、別に中国人女性に謝るでもなく「何か?」と聞いた。
女性は目の前にあったティラピアという魚を指さした。
魚屋が数匹並んでいる中の1つから1つ取り上げると、女性は「ノー!!ノー!!」と言い、別のティラピアを指さした。
多分、そっちの方が大きかったのか見た目が良かったのか分からんが、その「ノー!!」の言い方を「すいませんが、こちらを頂けますか?」と英語で言えたなら良かったのであるが、NO!!だけ連呼したので、魚屋もカチンと来たのではないかと過去、英語がほとんど話せない中国人を接客してきた経験上そう思う。
魚屋が入れた透明の袋に対し、今度は「ツー!!」と言いながら指を2本にして見せた。
多分、袋を二重にしてくれという意味だと私は思った。
魚屋は理解したが「1枚しかアカン」と言った。
女性はカウンターを見まわし、お持ち帰り用ではなく、魚屋が自分達用に使用するらしきビニール袋を見つけ、それを指さし「それを使え」的な感じのアピールをした。
そこそこ年配の中国人女性であったが、アクセントもかなり中国英語であるし、ちゃんとしたオーダーを英語で言えない事から、ほとんど英語を使えない人であると分かる。

私の番が来た時、案の定オバハンは「ハロー」を言わなかった。
白人女性には、あんなに「おまたせしてごめんなさいね・・今日はやけに忙しいのよ・・何にしましょうか?」と言ったのに・・
私は鯖4匹とイカ、イワシ6匹を買った。
オバハンは「他に何か?」と聞いたが、「以上です、有難う」と答えると、私が立ち去る際には中国人女性には言わなかったサンキューを言った。
私が英語を話せるからサンキューと言ったのか、それとも私が最低限の敬語でオーダーしたからなのか、それは分からない。

マナーの悪いアジア人ばかり見ている人であれば、アジア人への印象は悪いものでしか植え付けられない。
失礼な英語で物を言うアジア人ばかりを対応してきた人ならば、暮らすならそれなりの英語を学べと思うかも知れない。
でもそれはあまりに視野の狭い話で、その人がたまたまそうだったという事だと認識できれば、順番飛ばしもしないはずで、他の客同様、ちゃんと「ハロー」や「サンキュー」は、スタッフとして言うのが当然である。

私は今だ順番を飛ばされる場所が1つある。
それはお酒を買うバーカウンターである。
年1で行くクリスマスパーティで、もうかれこれ14年間(去年はコロナでパーティは無かったが・・)必ずホテルのバーカウンターで待てども待てども順番をバーテンダーに無視され、目が合っても「すいません」と言い続けても買わせてもらえない。
全ての客がはけてしまって初めて「何か?」と言ってくるバーテンダーが圧倒的に多い。
店長がいた頃は、これを見た店長が「私が買うてきてあげるから」と言い買ってくれたり、時に一緒に買いに行ってくれたりした。
白人女性が一緒であれば、一発で対応してくれる。
だからホテルでのクリスマスパーティに行きたくない。
ここに暮らす以上、もう一生そうなのだろうと思う。
並んだ順番通りに買えない、それが外国で暮らす外国人の耐えるべき1つなのかと諦めている。

暴行を加えて恐怖を与え、国から出て行けとでも言いたいのだろうか・・
少数であると信じたいが、現地に暮らす人々は恐怖であろうと思う。
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Source: イギリス毒舌日記