ドキドキ  「まっ。元はと言えば、庸ちゃんと私が、ナッちゃんと翔、くっつけた訳だしね~~。責任…感じてる。」
瀧澤。

奈都美、その話を聞いて、
「そ…、そんな…部長~~。」

「でも…、時が過ぎれば、いろんな事が…、変わってくるし、見えてもくる。」
一拍置いて瀧澤、
「そっか~~。翔の部屋に、加瀬優里亜が…。」
奈都美と葉月を交互に見ながら…。
「ショックだよね~~。そりゃ。うんうん。分かる分かる。アレフーズの仕事、一緒にやってて。そして…加瀬さんが熱中症で、入院。その時は翔が病院に。…そして次は翔が事故で打撲。そんな中で加瀬さんが翔のアパートに…。」

奈都美も葉月も黙り込み…。

瀧澤、
「まっ。分からない事も…ない。」

奈都美、葉月、今度は瀧澤の顔を、目を見て、
「……。」

空を見て瀧澤、
「多分、一番びっくりしたのは…、翔じゃないかしら…。まさか、加瀬さんが自分の部屋、訪ねてくるなんて…、予想もしなかったんじゃ…ないかな~~。」

葉月、
「あっ。」

「…けど、翔としても…。どうしようもなかったんじゃない…。翔も翔で、優しいとこあるから~~。」
そして奈都美を見て、
「だから…、ナッちゃんも…翔の事…、好きなんでしょ。」

そんな瀧澤に奈都美、口を尖らせて、頭をコクリと。

「ふふん。翔の事、許してあげな。」
そして、
「…と、言うのも…変な話しでも、あるけど…。別に…翔が悪い訳じゃ…ないから…。流れ、流れて…、そうなってしまった。」
伸永も瀧澤の顔を見て。
「そして、もしかしたら…、なんだけど…。これもひとつ、大切な事。加瀬さんにしても、仕事上、翔の事、ほっとけなかったの…かも…知れない。あの子、変わったもの…。凄い綺麗になった。…そして…、優しくなった。紀本主任も、それは言ってた。」

葉月、
「紀本主任が…???」

「うん。実は、紀本主任、翔の事故の時、丁度その場に、居合わせてたの。」

奈都美、
「えっ…???」

「彼女…、二輪車…運転するの。すんごいカッコいいの。」

いきなり葉月、
「え――――――――っ!!!!凄いっ。」

奈都美、
「声、おっきぃよ、カンちゃん。」

葉月、
「あはっ。」
口を塞いで…。

瀧澤、
「そして…、加瀬さん自身…、翔のアパートで、ナッちゃんとカンちゃん、見た事、びっくりしたんじゃ…、ないかな~~。まさか…、部屋を知ってる訳ないって…思ってたんじゃ…。」

また口を尖らせて奈都美。

「だから…。全部が全部、想定外。」
ひと呼吸入れて瀧澤、
「ただ、ここでひとつ。翔も翔で、ナッちゃんにとっては。申し訳ないって感じていると思う…。けれど~~。逆に、ナッちゃん、ナッちゃんも…翔の事、怒っちゃだめ。しかも…、加瀬さんの事も…怒っちゃだめ。」

葉月、瀧澤の話を聞いて、
「うん。」

「加瀬さんだって…、良かれと思ってやったことだし。…もしかしたら…、迷惑かも知れない…、って思ってやったとも…言える。だって…、心配だから…。」

葉月、
「うんうん。分かる、分かる。」

瀧澤、
「ねっ。ナッちゃん。」
奈都美に優しく微笑む瀧澤。
「人を思う事。そして、人に優しくなれる事って…、本当に素敵だと思う。」
瀧澤、チョコンと笑顔で顔を傾げて、
「いろんな事…、あっていいと思うよ。…そして…。」
瀧澤、奈都美を見て、葉月を見て、そして伸永を見て、
「みんな…、人を許せる人間になれ。」

葉月、奈都美、伸永、
「えっ…???」

「人を許せなくなったら…、いいものは…作れない。…人を許せるから、周りからも信用される。そして信頼が生れる。私は…、そう信じている。」

奈都美、葉月、
「部…長~~。」

「はいはい、お弁当…食べよ。お昼休み、なくなっちゃう。」

葉月、
「あっ。」

「…だから、あなたたち、いつも…一緒なんでしょ。ユッコがいてトリオ。そして…、今は…、伸永がいて、カルテットになってる。ふふ。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋