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先日ラジオに出演させていただきましたが、同日のMr.サンデーでもFIRE特集が放送されたようです。

関連ブログやTwitterも増えている印象。
地上波の情報番組で特集が組まれる点からしても、セミリタイア・FIREがジワジワ来ているんでしょう。

僕はゴリゴリの肯定派で、ブログも書いているぐらいなので、世間的に認知されていくのは単純に嬉しく感じます。
まあ、応援していた地下アイドルが、メジャーになると嬉しい反面、多少のもの寂しさを感じるような感覚はありますが。

一方で、FIREが増えすぎると、GDP減少、消費活動低下、税等の対抗措置が懸念されます。
僕のセミリタイア生活は、投資&偽装弱者で成り立っている部分もあるので、マイナスかもしれません。

ただ、こういうケチくさい考えが好きではありません。
多少自分が不利になっても、FIREでより良く生きられる人が増えるならええやんと思います。

と言うか、そもそも例えFIREの概念自体がメジャーになっても、達成&継続者が社会的に影響が出るレベルで増えることはないと予想しています。

以下の4つの大きな壁があるからです。

①資産形成の壁

FIREをしようと思えば、同年代の平均よりも遥かに多くの資産を必要とします。
まあ3,000万円ぐらいは欲しいところ。

そのために、普通の人に+αでしないといけないのは、ガチ節約&投資。

多くの方の話を総合するに、ガチ節約には苦痛が伴うようです。
また、投資もまず始めるのに労力が必要で、始めても心理的に粛々と継続するのは、なかなか難しいみたいです。

仮に平均的な収入は得られるとしても、長期的にガチ節約&投資を継続して、数千万円の資産を築くのは大きな壁です。

②普通の壁

①とも若干被る部分がありますが、FIREを達成しようと思えば普通じゃ無理。

具体的には、子どもが生まれ、奥さんが退職して、車を買い、家を買い、子どもにいい教育をとかやってたらジ・エンドです。
1つぐらいならいいけど、3つも4つも得る普通の生活みたいなものと、FIREは両立しえません。

どうも子どもが欲しくなってきたり、家や車で生活を安定させたくなってくるのが、自然の摂理みたい。
普通じゃない状態を貫くのは、難しいようです。

③実行の壁

FIREに興味を持ち、①②を乗り越え、いざ退職できる状態になりました。
しかしいざ実行する段階で、また大きな壁があります。

一旦辞めてしまえば、元に戻ることはできないし、保障も激減。
世間的な目・体裁も気になるかもしれません。

そんなことを考えると、実行に移すのはなかなか難しいかもしれません。

④継続の壁

①~③の壁を突破して、晴れてFIREしても、そこには継続の壁が待っています。

橘玲さんが、FIREについて言及した文で、こんな箇所がありました。

50代、できれば40代で引退して好きなことだけして暮らせばいいというのはたしかに魅力的です。
ところがこうしてアーリーリタイアしたひとの多く(ウォール街のトレーダーなど)は、数年後にまた仕事に戻ってきました。なぜなら、毎日が退屈すぎて張り合いがないから。

橘玲の日々刻々より

(ほぼ)無職適正というのは、簡単そうに見えますが、誰でも持ち合わせているものではないみたい。
自由な時間が欲しくて辞めたのに、また忙しく仕事がしたくなってくるのかもしれません。

僕的には、ある意味セミリタイア・FIRE以外に生きる方法がなかった部分があります。
大変だったのは、①資産形成で、働いて平均的な収入を得ることのみ。

①の残り、ガチ節約&投資は自分に合っていたのか、何の苦労もなし。
②普通の壁は、そもそも普通になれないので、対象外。
③実行の壁は、仕事が無理過ぎたので、退職に一切の躊躇なし。
④継続の壁は、それなりに無職適正があるようで問題なし。
たまに暇になっても、仕事しているよりマシの思考法で即時解決です。

逆に、それなりに有能な人こそ、選択肢が多いのでFIREには行き着かない。

個人的経験ですが、セミリタイアを決意した初期は、この生き方は素晴らしいと思い同僚の多くに布教活動をしました。
しかし、優秀な同僚には全く響きませんでした。

とにかく①~④の壁があるので、仮に目指したとしても、FIREを達成して継続できるのは、ごくごく少数。
断念するというよりも、普通に働いて消費する生き方のほうがいいとの結論になりそうです。
FIREの概念自体が流行ったとしても、達成ラッシュ状態にはならないと予想しています。

果たして、この予想は当たるのか?
ジワジワ来ているFIREブームの行末を楽しみにしています。
Source: Time is money  キムのお金日記