ドキドキ 翔、照れながら優里亜に、
「…な…、なんでって…言われても…。あ…、はははは…。」

優里亜、下唇をビロンと。
「何、照れてんのよ…。」

その声に翔、料理を食べ終わって、
胡坐を掻いた両脚を今度は組みながら体育座りに…。
そして少し背中を後ろに…、
「照れてねぇし…。」
まっすぐ前を向きながら…。そして体を僅かに前に、後ろに揺らしながら…。

優里亜も正座をしていた脚を翔と同じように、体育座りに…。
ロングのプリーツスカート脚の脛の辺りでプリーツスカートの上から両手を組んで…。

「…って言うか…。ナツの場合…。ほら…。俺らがいつもの行きつけのパブ…あるじゃん。」

優里亜、
「あ~~。うんうん。…確か…、パブ、マルシェ。」

「うん。」
「ナツから誘われて、マルシェ、行くようになってから…。なんか…、物凄い、居心地…良くなって…。…しかも…、今や会社のみんなも…いっつも…あそこだし…。…まぁ…。ナツの家にも…、近いし…。…それに、マスター…。ナツのおかあさんと…幼馴染…だし…。」

優里亜、なんとも覇気のない顔で翔を見続ける。

「…だから…、いつの間にか…、マルシェばかりで…。…その…、ナツの家にも…。…特に…俺の…ここにも…???…それほど…。」

優里亜、突然、
「はい…???」

翔、いきなり右手を振って、
「いやいやいや。…だって、おまえと俺って…。ほら…。お互い…アパート…。…俺は…横須賀だし…。優里亜は…。」

「山梨…だけど…???」
「特に…俺たちの…ときって…、行きつけの…。」

「うん。…特には…、なかった…。お店って…。だから…、お互いのアパート…、行ったり来たり…。」

そしてふたりともに…、数秒の沈黙。

いきなり優里亜、腰を上げて、
「さてと。」

翔、そんな優里亜を目で追って、
「うん…???」

「それだけじゃ…、足んないでしょ。」
「えっ…???」

キッチンに向かう優里亜。

そして、数分後にはオムライスを作って。
「はい。これだけ食べれば、まっ、明日までは…。」

翔、
「優里亜…。」

「ナツには…内緒。あと…、少し…、作り置き…しておくから…。」

「えっ…???…あっ、あ~~…。」
さすがに翔、自分ではどうする事も出来ずに、
「う…うん。サンキュ。」

「作り置き、なくなる頃、また来るよ。」

キッチンで料理をしながら、
「友達が、そんな風になってて、黙ってらんないもん。」
そして野菜を切りながら、
「大切な人より、仕事を取るなんて…、私は…。…もういや。」

オムライスを食べながら翔、
「…ん…???なんか言った…???」

優里亜、少し目を潤ませて、
「えっ…???あっ。ううん…、なにも…。」
そして、
「私…、自分に言ってる…。」

時間は夕方の6時半を回っていた。

「いやいやいや。さすがにユッコと翔が抜けると…、仕事量、半端ないよね~~。」
奈都美。

葉月、困ったような笑顔で、
「ねぇ~~。右に同じ~~。…けど…。なんだかんだ言いながら、尾田ちゃん、さすが、戦力になりつつあるよね~~。」

伸永、葉月のひとつ、席を置いて、
「いえいえ。まだまだ必死に着いてってますよ。…あっ。七瀬さん、翔さんに…ライン…???」

その声に奈都美、
「あ…。いや…。…残念ながら…、仕事中に…プライベートは…。無理だよね~~。コーヒーブレイクも中々…。コーヒー飲みながらもピッチに電話来るから…。」

葉月、
「だよね~~かかかか。」

優里亜、料理を全て作り終えて、
「これで…良しっと。」
冷蔵庫に…。それぞれにメモの付箋をして。

リビングの翔に、
「帰るよ。」
翔の頭をトントンと…。

翔、
「あぁ…。」
スマホを見ている翔。

優里亜、座っている翔まで顔を下りて、
「ナツから…ライン…???」

翔、
「ううん…。」

「そっか。うん。」
そして翔から離れ…。

その時、翔、優里亜の左腕を右手で、
「優里亜…。」

「うん…???」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋