ドキドキ 優里亜、続ける、
「油汚れの跡も…ないし…。しかも、生ゴミもない…。あるのは…。」
優里亜、考えながら、顔を右左、そして目をキョロキョロと。
「翔さ…。…もしかして…。もしかして…なんだけど…。この部屋で、料理って…???」

その声に翔、思わず吹き出しそうに…。
そして口の中でモグモグと…。ウーロン茶を飲んで、
「ん…、ん…。ごめん…。」

優里亜、
「…ん…???」

翔、
「ごめん、ごめん。」

心配そうに優里亜、
「ふん。どしたの…???」

口の中の物を飲み込んで翔。
「ふ~~。何言ってんだよ、俺が料理…殆ど出来ないの、知ってる癖に…。」

その声に優里亜、いきなり右手を振って、
「いやいやいや。それは、知ってる。うん。前、付き合っていた時だって、私…、作ってあげてたから…。」

料理をまた一口食べて翔、
「…変わってないよ、俺…。今も殆ど作れない。まっ、カップ麺…くらいは…。」

優里亜、
「ばか。あれは料理じゃない。もぅ~~。…っと、私もウーロン…飲もう…っと。」
そしてキッチンからグラスを。そしてグラスにウーロン茶を注いで。
「いやいやいや。だって翔、あんた…、ナツと付き合ってんでしょ。」
そして、
「だったら…、ナツ…???」
思わず優里亜、両目を右左に…。
「うそ…。もしかして…、ナツも料理…出来なかったりして…???」

翔、目だけ天井を向いて、首を左に…、
「いや~~。そんな訳は…。」

「いやいやいや。…そんな訳は…って…???…もしかして…、まだ…、ナツの…、作った料理…、食べた事…なかったりして…???」

翔、まだ天井を目だけで…、
「ん~~~、ナツの料理…。確か…に…、食べた…事は…、うん。ない。」

その瞬間、優里亜、
「うそ――――――――っ!!!!」

翔、いきなりビビッて、
「いや…。うそって言うか…。何と言うか…。」

優里亜、いきなり慌てて、両手をあちらこちらに…、
「…って…事は…。いやいや…、待て待て。…ん~~~???」
考えながら、
「え~~~???」

その内、皿の料理は…もう…2口程度で…。

数秒後、優里亜、翔に、
「ねね、翔。…申し訳ない事…。…いやいやいや。ちょっと、失礼な事…訊く…みたいだけど…???」

そんな優里亜に翔、目を真ん丸く、口をムニュっと。

「…もしかして…、ここに…。この部屋に…。…って言うか…、ナツ…、翔の部屋…来た時…あるの…???」

その優里亜の声に、翔、口の動きを止めて。目の動きも止めて。口を尖らせて。

優里亜、
「翔っ!!!」

翔、
「…ない…。」

2秒、沈黙。

優里亜、
「え――――――――っ!!!」

翔、思わず、ビクン。

優里亜、
「うそうそうそ。あなたたち、付き合って…何年だっけ…???」

翔、引っ込み思案になり、
「…2…、2年…だけど…。」

「2年も…付き合ってて、当人同士の…、アパートとか、家…。」
その時、優里亜、
「えっ!!!えぇぇぇぇ…。もしかして…、じゃあ~~。翔…、あなた…、ナツの家…。まだ…行った事…。」

翔、口を尖らせて、頭をコクリと…、
「ない…。…で、知らない。まっ、どこら辺に…あるの…かは…。」

その翔の声に優里亜、いきなり肩から上をがっくり。
「嘘でしょう~~~。…私は…てっきり…。」

そんな優里亜を黙って見る翔。
「…ん…、んな事言ったって…。」
口を尖らせながら…。

優里亜、
「…付き合って…、2年…。」
そして優里亜、目、瞳だけをぐるりと一回転。
「まっ、まぁ~~。ふたりの…、今までの…、2年間…。私が…、どうこうと…、言う権利もないけど…。…さ。…それにしても…。」

翔、また口の中で食べてるものをモグモグと…。

「確か…。あなたたち…、商品企画開発部…、公認の…仲…だよね…。」

翔、口を尖らせて、ただ優里亜の顔を…。

「そんな…ふたりが…???…なんで…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋