ドキドキ 伊織、千尋からの電話を受けて、
「えっ…???…今度は幸村さん…???…打撲…???」

千尋、受話器を持って、
「えぇ…。大体…、2週間くらいは…掛かるかと…。」

「そうですか~~。」
「あっ。でも…、幸い…加瀬の方が、復帰できるようですので…。幸村とのバトンタッチと言う事で…。」

その声に伊織、
「分かりました。…えぇ…。こちらとしては、条件としては、規約上、2名となっていますので、よろしくお願いします。」

千尋、
「度々、申し訳ございません。」

「いえいえ。とんでもない。新しい仕事が、いい方向に向かっているんです。加瀬さんにしろ、幸村さんにしろ、こちらとしては申し分のない状態で、今があるんですから…。」
「ありがとうございます。そう言って頂けて、助かります。」

「それでは、お約束通り、3日後に。加瀬さん、そして幸村さんにも、よろしくお伝えください。」

通話を切って千尋、士門に、
「課長、アレフーズ、OKです。」

士門、
「うん。」

丁度その頃、瀧澤は警察と共に、事故の現場検証に当たっていた。
翔は出来るだけ身体に負担を掛けないようにとタクシーで駅まで、
そこからはバスで自宅アパートまで向かおうとしていた。

胸ポケットのスマホが鳴る。
「優里亜…。」

「あっ、翔…???…私…。」
「うん。」

「復帰…出来るようになった。」

その声に、
「そっか~~。」

「主任が課長に話してくれたみたいで…。」
「うん。」

「腕…。」
「あ~~。今…、バス…。アパート…向かってる。…みんな…心配してくれて、帰れって…。」

優里亜、テーブルの上でいろいろと書類を見ながら、スマホに、
「そうだよ。朝…事故に遭ったばかりなのに…。」

「…だよな~~。考えてみれば…。今、少し…痛み…来てるよ。今まで、ちと、気ぃ…張ってたか…。」

優里亜、そんな翔の声に、
「…多分ね~~。体…落ち着くと…、感じちゃうから…。」

バスの乗客は5本の指にも満たない。
少し黙ったままでスマホを耳に、翔。

優里亜、
「…ん…???どしたの…???」

翔、
「うん…???」
周りを見て、
「かかかか。なんとも…。平日の昼前にバスに乗って…。」
前、後ろ見て、
「たったの…3人。」

優里亜、
「え…、へぇ~~???」

「の~~んびりだわ。」
「あっ。はははは~~。うん。」

「こういう…感覚…、今まで…。ん~~。記憶…ねぇな…。かかかか。」
「たま…には…、いいんじゃない…???」

「仕事…、したくっても…、出来ねぇ…ってか~~。」
「それを言うんなら、私だって…。」

そして優里亜、
「あっ。3日後に…、主任とアレフーズ。私…。」

翔、
「おぅ。頼む。」

「うん。…じゃ。ゆっくり…休んで。」
「うん。」

「あっ。それから…。」
「うん…???」

けれども 優里亜、
「ううん…。なんでもない。じゃね。」

プツリと通話が切れる。車窓からの平日の昼前の流れる景色を見ながら…、
「2週間…てか…。」
右手の平に顎を乗せて。

アパートのドアを開ける。
「へぃへぃへぃ。まさか、部屋に昼前に、戻ってくるとはねぇ~~。」

そのままベッドに腰を落として、背中からベッドに…。
「痛ってぇぇぇぇぇ。」
顔をくしゃりとさせながら、
「…ったく~~。打撲…してんだった~~。や~~っべ。」
そして、一旦ベッドに体を預けていると、
「…だめだ…。あ~~。動けなくなってきた~~。」
そのまま、ずるずると体を動かし、ようやく頭を枕に、
「ふ~~~。」
そして…自然に目が閉じ…。

どのくらい…経っただろうか…。一度チャイムが…。まどろみの中で…。
けれども気にせず、
「寝よ…。」

そして…、またチャイムが。今度は2回、3回。4回。

さすがに翔、
「ん~~~。…と~~。…おっと。寝てた。」
そして腕時計を見て、
「はぁ…???4時ってか…。」

まだチャイムは鳴っている。ベッドからゆっくりと…。
「…っしょっ…と。」
そして、
「なに…。何回、鳴らしてんだよ。誰…???」

そのまま玄関に、そして、
「はいはい。」

ドアを開けて…。
「優里亜…。」

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庄司紗千 海をこえて

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋