ドキドキ 「うそって…あんた、翔~~。事故に遭って。病院に運ばれて。みんな心配はしている。確かに、体…大丈夫だって、会社来たら分かるよ。…でも、それは状態確認だけで…。このまま会社いれば、それだけで、みんな、翔の事…ますます心配になっちゃうんだよ。」
葉月、一気に。

翔はその話の勢いに、ただ黙ったままで…。

「確かに、いてくれるのは嬉しいよ、ありがたい。けどさ。……。みんなの事も…考えて。」

翔、口を尖らせて…。

「部長…、何て言ってたの…???」

その声に翔、
「…病院…出るとき、俺れに、これから…どうする…???…って聞いて…。」

「うん。」
「俺は~~。みんな…心配してるから…、会社に…。」

葉月、
「うん。それは…分かる、」

「…で、そのあとは…自分で決めてって…。」

葉月、翔の顔を見ないで、パソコン、そして向かいの方に目を…、
「それってさ…。翔。…部長の…優しさだよ。」

「翔さん。」
いきなり伸永。

翔、左隣を見て、
「うん…???」

「僕も…、そう思います。翔さんの事…、心配だから…。」

その時、
「もぅ~~。いい加減、帰;れっ!!!」
椅子から立ち上がり奈都美。体を震わせて、顔を真っ赤にさせて。
目を潤ませて。

康、靖子、勇喜雄、
「お~~~。びっくりした~~。」

内海、
「七瀬…。」

葉月と翔、思わず目をパチパチと…。

伸永、
「おっと…。」

そして椅子に座り直して奈都美、
「こっちが落ち着かない。もぅ~~~。」

葉月、
「かかかかか。ほ~~ら。雷落ちた~~。…だから言わんこっちゃない。」

康、
「かかかか。」

靖子、
「うんうんうん。」

勇喜雄、後ろ頭を右手で撫でて、
「だ~~な。」

内海、
「翔~~~。みんな、いるぞ~~。」

翔、
「すんま…せん。」
そして、
「うん。」
椅子から立ち上がり、
「帰ります。」

内海、
「おぅ。」

スタッフらにお辞儀をして…。

康、
「大事にな。」

靖子、
「早く善くなれ。」

勇喜雄、
「仕事は…フォローしとく~~。かかかか。」

そしてドアの外の翔。

内海、
「俺たちゃ~~。チーム、だっつぅの。」

康、
「わっ、それ…、今、僕が言おうと思ってた。」

内海、パソコンを見ながら、
「残念でした~~。そんなに何度も…美味しいところは…。」

靖子、
「ぷっ。もしかして…課長…。蔵之介の事…、ひがんでた…???」

その声に内海、パソコンから靖子の方に、
「馬鹿な事、言っちゃあ~~いけませんよ。」

その瞬間、靖子、
「ぶっ。」
口に手を当てて、
「こりゃ図星だ。かかかか。」

奈都美、いきなり椅子から立ち上がり、席から離れて…。

勇喜雄、
「ん~~~???」

葉月、
「ナツ…。」

伸永、
「七瀬さん。」

靖子、
「ナッちゃん。」

内海、
「行かせてやれ。」

翔、階段は使わずにエレベーターで。ドアが閉まり掛ける。
その時、向こうから奈都美の姿、駆け足で…。
翔、もう一度ドアを開けて…。

奈都美、エレベーターの中の翔に飛び込み、抱き付いて、キス。
翔、目をパチパチと…。右手を懸命に伸ばして…。
けれども、重ねた唇は離れようとしない。
ようやく右人差し指が、「閉」のボタンを。
だらりとなった翔の右手。

そしてようやく翔の唇から離れる奈都美の唇。
翔の右肩に自分の頭を付けて、少し鼻水を啜って。
「心配…したんだから…。」

翔、小さく、
「ごめん…。」

そして奈都美、翔の胸をトンと叩き、
「バカ。」

翔、
「痛て。」

「あっ。ごめん。」
「ナ…、ナツさ…。」

奈都美、
「えっ…???」

「…まだ…、ボタン…押して…、ないんだけど…。」

その瞬間、奈都美、
「へっ…???」
そして後ろを振り向き、すぐに、「1」のボタンを押して…。翔に振り向き、舌をチロリと、
「かかかか。」

翔、右手で奈都美の頭をトントンと。

会社のエントランス。前を向き、右手を上げてヒラヒラと。
奈都美、
「あとで、ライン送る~~。」

後ろを振り向かずに翔、
「おぅ~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋