ドキドキ  歩道に横たわらせての翔。

瀧澤、
「翔。翔。」

千尋も、
「翔君。翔君。」

その声にようやく気が付く翔。
「ん…。ん~~~。」

瀧澤、翔の頬をペンペンと。
「翔。翔。…なんとか…。…千尋さん。ちょっとお願い。」

千尋、
「はい。」

瀧澤、スマホを持って…。

内海、いきなり、スタッフたちに、
「おぃ。」
すぐさまスピーカーを。

スピーカーから、
「〇〇〇の交差点で事故よ。二輪車から翔が突き飛ばされた。」

スタッフたち、
「え――――――――っ!!!」

スマホから聞こえるその声に瀧澤、
「庸ちゃん…。…じゃ、みんな…聞いてるね。」

スタッフたち、
「はい。」

瀧澤、
「今、丁度、救急車。翔は、ようやく…気が付いたみたい。千尋さん…???」

千尋、
「えぇ…。今、気づいて。」

内海、スタッフたち、
「千尋…???」

靖子、
「もしかして…、紀本…主任…???」

康、首を傾げて…。

内海、
「なんで…???」

瀧澤、
「私もこれから救急車乗って、病院向かうから…。」

内海、
「分かりました~~。」

そして、通話は切れる。

葉月、
「ナツ~~。尾田ちゃ~~ん。」

奈都美、動揺しながら、
「な…、なんでよ…。」

勇喜雄、
「ナッちゃん…。」

伸永、
「七瀬…さん。」

瀧澤、手伝ってくれた人たちに、
「ありがとうございました。お忙しい中、すみませんでした。」
丁寧にお辞儀をして。

男女、
「大事にならなければいいけど…。」
「じゃ、私たちは、これで…。」

千尋、
「ありがとうございます。」

瀧澤、
「千尋さん。」

千尋、
「うん。分かってる。おばあちゃん。」

「うん。お願い。…それにしても…。凄いスタイルね~~。素敵~~。」

千尋、チロリと舌を出して。

瀧澤、
「男性、ほっとかないんじゃない…???」

体にフィット感のある、カラフルなレザースーツ。

千尋、
「や~~だ、部長~~。私…、旦那…いますけど…。ふふ。」

瀧澤、
「おっと。じゃ、お願い。」

千尋、敬礼をして、
「了解。」

そして救急車は走り去る。

千尋、歩道にチョコンと体育座りで座っている老婆に、こちらもチョコンと腰を下ろして、
「おばあちゃん。大丈夫…???怪我…ない…???これから、救急車…来るから、ちょっと待っていよう。」

老婆、首を傾げて、キョトンとしながら、
「なんぞ…言ったかね…???」

千尋、
「わお。」

翔、最寄りの病院に運ばれ、その後、老婆も同じく…。
その後、暫くして診察室から医師。

瀧澤、
「先生…。」

医師、
「患者さんと一緒に来られた…???」

「はい。勤務先の者です。」

数回頷いて医師、
「打撲ですな。皮下出血もあちらこちら。打撲は特に、左肩、そして左肘。一体…何がありました…???」

瀧澤、医師に詳しい事を話して。

医師、
「そうですか…。とにかく警察に…。」

「はい。」

そこに千尋が到着。
「部長。」

瀧澤、
「あ~~。はい。わざわざ…ここまで…。」

「うん。おばあちゃん、救急車に…。…で、救急隊員に、私も後ろ、追いかけますって…。」
「ありがと。」

「…で、翔君…???」

「うん。打撲だって…。それに、あちらこちらに皮下出血。」
そして左肩から左肘を撫でて、
「特に左が酷い打撲って。」

医師、
「こちらは…???」

瀧澤、
「あっ、すみません、先生。今、お話しした同じ勤務先の…。」

医師、
「あ~~。」
そして、
「その老人は、検査を受けて…。大丈夫であれば…良いんですけど…。」

瀧澤、
「えぇ…。」

「ご老人の方は…こちらから連絡を…。」

瀧澤、千尋、医師に丁寧にお辞儀をして。

「あとは…看護師の方から…。」
「はい。」

それから数分して…。診察室から出て来た翔。左肩から包帯を…。

廊下にいる瀧澤を見て、
「部長…。」
それから、
「えっ…???」

千尋、
「ヨッ。」

「紀本主任。凄ぇ~~。かっこいい~~。」
照れるように翔。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋