ドキドキ 「…けど…あいつ。」
翔、居酒屋の中、恋人同士か、ふたり連れの客を見ながら…。

千尋、
「ふん…???」

「今…、新人の教育役で…。」
「あ~~。新しく商品企画開発に入ってきた…。おだ…のぶなが…くん…だっけ…???…最初…、その名前聴いて、凄いって思ったけど…。」

「その…新人の…人材教育って言うか…。」
「うんうん。」

「…けど…、その新人。…尾田…伸永…、凄いんすよ。」

千尋、
「あっ、そう言えば…。うんうん。そうそう。」
笑顔で…。

そんな千尋の顔を見て、翔、またまた体がゆったりとした感じになり…。

「今回のアレフーズ…。元々は勝巳と優里亜の担当の限定キャンペーン。あれって…、その…尾田君の…デザイン。」
千尋。

翔、
「そう~なんすよ。最初は…僕に、優里亜から話が来て…。」

「うんうん。」
「…けど…、尾田に…、キャンペーンのデザイン…。」

千尋、
「そうだったんだよね~~。彼…、凄い…絵が上手~~。」

「えぇ…。あんなに…おっとりとしていて、内気な感じなんですけど…。」

少し笑いながらの翔の声に千尋、
「へぇ~~。…私は…、この前、商品企画開発に行って、チラリとしか…顔、見てないけど…。」

「凄いっすよ、尾田君。あんな風に見えて、やる事が凄い。」

翔を笑顔で見つめる千尋、
「へぇ~~。うんうん。」

「あんなに…ヨレヨレ感があるって体で、滅茶苦茶、強い。」
「うそっ。」

翔、ビールを一口、そして千尋に、
「ほら。ユッコが、例の連続暴行…。」

「うんうん。知ってる、知ってる、会社の中でも注意喚起。」
「ユッコを襲った犯人。その犯人、実はナツも襲われそうに…。」

「え~~っ!!!」

翔、またビールを一口、
「けど…。」
そして今度は、空になったお皿をずらして、テーブルに両膝を突いて、両手の指を組んで、
「そんな犯人を尾田君が打ちのめした。」

「へっ!!!…そうなの…???」

翔、コクリと。
「凄いっすよ。…それに、考えている事が大胆。」

千尋、
「おや…。」

「インターネットも…かなり…出来る。」
「へぇ~~。」

そして千尋、
「翔君、ビール…お代わりは…???」

その声に翔、
「えっ…???あっ…。」
その時、
「わっ。あっ。」

千尋、翔を見て、
「うん…???」

翔、両目をがっしりと瞑って、
「か~~~~。…主任…。」

千尋、
「???…どうしたの…???」

「すみません。俺…ぱっかり…喋っちゃって…。」
赤い顔をして翔。

千尋、そんな翔の顔を見て、
「ふふ。ううん~~。いいよ、いいよ。うん。カッコいいよ、幸村翔君。」

翔、
「すんません。」

口調も…、自然にタメ口になっていた。

翔、自分で、
「ヤベ…、俺…、タメ口になってる。」

「気にしなくって…いいいのに…。」

生ビールと、千尋との雰囲気の中で、自然に体がゆったりとしている翔。

千尋、
「そっか~~。七瀬さん。そんな新人君の…教育係…。」

「えぇ…。だから、仕事はもぅ…、尾田君とコンビ。…時々、ナツ…、不貞腐れて、僕にヘルプの電話、くれますけど…。」
「けど…。」

翔、
「…けど…。けど…。なんて…言うのか…。時々…、あのふたり…。羨ましい…、な~~んて…、思う事…、あるんです。」

千尋、そんな翔の声に、笑顔で、
「ふ~~~ん。そっか~~。」

「なんて言うか…。不思議に…。…って、これが当たり前なんですけど…。」
「うんうん。」

「いや…???当たり前…、なのかな…???」
「うん…???」

「…いや…、違う。…先に…問題があって…。…けど…、それをクリアした上で、向こうから感謝される…???お客様から…???…うん。…そんな感じ…。」
「へぇ~~。」

「…今まで…、こういうのって…、なかった。」
ひとりで納得している翔。

そして、タイミング良く千尋、
「翔君…???アレフーズ…、頑張ろ。…多分、私は…途中下車になると思うけど…。私は、優里亜に引き継ぐ事になるけど…。」

翔、
「…主任…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋