葬儀の後、本来なら故人を偲ぶパーティを行うのであるが、ロックダウン中で人の集まりも禁止、店も閉店しているため今回は葬儀参列の後すぐに帰って頂く事になる。
それを夫が申し訳ないと思っているという話を職場のスクールビジネスマネージャーに話したところ、「エエ人知ってるで」と紹介して下さった方がいる。

その方は普段はアフタヌーンティを提供しているホテルでケーキを作っている方なのであるが、このコロナでホテルが閉鎖している。
そこで私達のように葬儀を行った後にパーティが出来ない状況をビジネスに転換、故人が好きだった物を中に詰めて皆様にお持ち帰り頂けるセットをオーダーメイドで作るビジネスをしている方を紹介して下さった。

夫が電話で打ち合わせをした際、義母の好きなサンドイッチの具材やケーキなどを聞かれたのであるが、夫は義母とカフェに行くという事が無かったので、好きだったケーキを知らず、後日私が打ち合わせをして義母の好きだったもの全てを詰めて頂ける事になった。
義母はサーモンのサンドイッチ、ローズとビーフサンドイッチ、卵サンド、数種のすりおろしたチーズとオニオンが混ざったチーズサンドイッチが好きだった。
またチェダーチーズスコーン、ライスプディング、ピーカンナッツのケーキ、エッグタルトを見つけると必ず食べていた。
それを全て箱に詰めて頂き、お持ち帰りようとしてオーダーした。

また、葬儀屋さんが遺体を棺の中に入れる際に、持って行って欲しいもの、または故人が持って行きたかったものを入れますとの事で、いつも大事に飾っていた写真と私がクリスマスに贈ったスリッパで、履く事がなかったスリッパを夫が入れてくれた。
「まだ雪が降って寒いから、足元が寒くないように」と。

その写真類を入れる封筒を探していた所、なんとそこから義母と元義理娘が写った写真が出て来た。
それを持って行きたいと言っていたから、それも一緒に持って行ってもらう事にした。
ギリギリで見つかったという事は、やっぱり持って行きたいと義母が思ったんだと思う。
生前、義母は長男と次男の嫁には葬儀にも来て欲しくないという本音を何度も漏らしていたから、写真は嫁が入っていない物を選んだ。
こうして何とか土曜日の葬儀に間に合う準備が整ったのである。
人気ブログランキングへ
Source: イギリス毒舌日記