ドキドキ  そんな優里亜の声に翔、
「あっ。」

翔、瀧澤を見て…。

瀧澤、
「武蔵原総合病院。」

優里亜、その名前に、
「武蔵原総合病院…???」

「うん。偶然にも、ウチの菱川木綿子もここに…入院している。」
「そうだったんだぁ~~。」

翔、
「それに、ここ、尾田ちゃんのお姉さんの旦那さんの、勤務先。尾田ちゃんのお姉さんの旦那さん、心臓外科の先生。」

優里亜、また、
「えっ…???」

瀧澤、翔に、
「翔。」

翔、瀧澤を見て、
「あっ。すんません。俺…、つい調子に乗って。」

唇を絞って瀧澤、
「ふん。ふふ。まぁ…。しゃあないか…。」

徳嶺、
「へぇ~~。あの…尾田君の…。商品企画開発の…新人。確か…、おだ…のぶなが…。」

瀧澤、
「え…ぇ…。」

「何かしら…、物凄い、大人しい性格って…、聞きますけど…。」

瀧澤、その声に、少し困ったように、
「え…ぇ。」

「けれども…。」
徳嶺、ズボンのポケットに両手を入れて、
「その大人しい性格の新人のアイディア…が、限定キャンペーン、大ヒット。」

瀧澤、徳嶺に、頭を下げて、
「申し訳ございません。営業の仕事に私どもが…。」

そんな瀧澤の声に徳嶺、右手を振って、
「いえいえ。とんでもない。頭を下げるのは…、逆にこちらの方で…。その節は、ご迷惑、お掛けしました。」
徳嶺も瀧澤にお頭を下げて…、
「いや…、しかし…。あの…勝巳が、私に。部長、これで通してください。正に真剣に…。かかかか。…、そして…、その結果が、大当たり。」
そして優里亜を見て、
「なぁ…。加瀬。」

優里亜、
「えぇ…。」
そして徳嶺、優里亜の顔を見て、
「3日は入院。」

「えぇ…。」
「着替え…とかは…???」

優里亜、
「あっ。はい。友達に…。頼んで。」

「うん。そぅか。…とにかく、安静だ…。」
「あっ。はい。」

「まっ。例え、退院しても、無理は禁物。退院して現場復帰。その途端、また…ぶり返されては、シャレにもならん。」

瀧澤、そんな徳嶺の顔を見て。

徳嶺、翔と瀧澤を見て、
「加瀬の代わりに…。…と言っては何だが。ワンクッションと言えば言葉は悪いが…。」

瀧澤、
「はい…。」

「ウチの…紀本、加瀬の代わりに…。」
「紀本…。紀本…千尋…。」

徳嶺、
「そぅ…。紀本千尋(きもとちひろ)。」

優里亜、
「主任。」

「そうだ。」

翔、
「営業…主任。」

「彼女を…、加瀬の代わりに…。」

瀧澤、
「えぇ…。はい。…分かりました。」

優里亜、小さな声で、
「…主任…。」
翔の顔を見て。

瀧澤、
「あっ。ごめんなさい。私…電話しないと…。」

徳嶺も、
「おっと、そうだ。私も…。」

瀧澤、そして徳嶺、病室の外へ…。

優里亜、
「へぇ~~。そっか~~。ここ…、武蔵原…。ユッコ…入院してるとこ。」

翔、
「うん。」

「後で、ユッコ、会いに行こ。」
「はは。」

優里亜、
「翔~~。」

翔、
「うん…???」

「ごめんね。私…こんなんなっちゃって…。」
「何言ってんだぃ。仕方…ねぇだろ。」

「紀本主任。」
「ふん。」

「気を付けて。」
「えへ~~???」

「とにかく、仕事は出来る。統率力、良いのよ、彼女。」
「うん。」

「…でも、男にはだらしない。」

翔、
「……。」

「蔭の部分…あるから…。それ…課長や部長は…知らないの。」
天井を見つめて優里亜。
「勝巳も…、それに堪え切れずに…って…、言うのも…、あったの…かな~~。」

翔、
「……。」

「な~~んて。これは…単に、私の個人的な…。」
少しだけ微笑んで。

翔、そんな優里亜を見て、こちらも少しだけ微笑んで、
「おぅ。分かった。」

「翔~~。」
「うん…???」

「本当に…、ごめんね。」

翔、
「ば~~か。何回言やぁ~~いいんだよ。」

優里亜、
「ふふ。ごめん。」
そして一拍置いて、
「だって…、翔と一緒に仕事…出来て、嬉しかったから…。」

翔、その声に、
「えっ…???」

優里亜、ほんのりと赤くなり、顔を左に、
「ばか。見ちゃだめ。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋