ドキドキ 瀧澤たち4人がベッドに…。

天井を見て、そして目を横に移して徳康。僅かに右…、そして左…。
すると、一番端にいるひとりの男性を見て、そのまま視線を止める。

一同、伸永に注目。

伸永、
「えっ…???」

瀧澤、そんな伸永を手招きして自分の隣に。

そんな伸永を見て徳康、にこやかに笑顔になり。ゆっくりと呼吸をして、
その上で、布団から右手を出して…。

伸永、
「えっ…???」
徳康の手を右手で握る。
最初はやんわりと。そして今度は力強く。

にこやかに笑いながら徳康。急性心筋梗塞の人間とは思えない表情で…。
しかも…、握手しながらの腕を振る。

季実子、
「お父さん。」

徳美、腕組みをして、
「ん~~。」

池辺、
「おや…、ノブ君、好かれてますね~~。…どうやら…。」

そして徳康、今度は、伸永の隣にいる女性にも手を差し伸べて。

瀧澤、
「あっ、はい。」
徳康の右手を握る。
「えっ…???」
そして、頭の中で、
「…この人…。」

徳康、その女性にもニッコリと笑顔で…。

池辺、
「分かるんですね~~。強い人間が…。」

その声に奈都美、葉月、
「えっ…???」

「瀧澤さん…、確か…、合気道…二段。」

その声に季実子、
「へっ…???そうなんですか…???」

瀧澤、照れるように、
「えっ…。え~~。」

池辺、
「そして…ノブ君は…。いざとなると…凄まじい力…。」
そして笑うように、
「私だって…敵わない。」

徳美、季実子、
「おやおや。」
「まぁ…。」

奈都美、葉月、
にっこりと…。そして頷く。

池辺、
「おやおや。そちらのおふたりは…。ご存じで…。ははは。」

葉月、にっこりと、
「はい。特に…。」
自分の右隣の奈都美の左肘をコンと。
「ナツは。…いいえ…、七瀬は尾田君に、二度も…助けられて…。」

季実子、
「まぁ…。はははは。へぇ~~。」

徳美、
「凄ぇな。」

葉月、続ける、
「ほら。あの連続暴行事件。」

池辺、徳美、季実子、
「えぇ…。」

「七瀬も、実は、彼らに、襲われたんです。」

季実子、
「えぇ~~~???」

「でも、そんな七瀬を、尾田君が、男ひとりをこてんぱんに…。」
「あらららららら。」

池辺、
「そうでしたか~~。」

伸永、頭を掻きながら。

徳康、そんな男性を笑顔で見つめ続ける。そして小さくもハッキリと渋い声で、
「頼みましたよ。」

池辺、
「今は…、安定してますね。けれども…、先ほども申し上げましたが…、油断は禁物です。いつ、どうなるか…分かりません。私たちも…全力…尽くしますから…。」
そして、看護師と共に、
「それでは、失礼します。」
伸永と瀧澤に手で合図して、葉月と奈都美に丁寧にお辞儀をして。

そして最後に、季実子と徳美にも、丁寧にお辞儀をして、ドアの前で再び、
「失礼します。」
ドアを閉める。

季実子、
「物凄い…丁寧で、礼儀正しい先生。」

葉月、そして奈都美、
「うんうんうん。」
「ユッコの言った通りだ。」

瀧澤、チョコンと顔を傾けて。

奈都美、伸永の右二の腕を左肘で突っついて、
「こら。なんとか言え。」

季実子、
「くく。まるで、姉と弟みたい。」

徳康、穏やかな表情で、小さな声、
「季実子さん…。」

季実子、
「あっ、はい。」

「徳美。」

徳美、
「あ、はい…。」

徳康、男性と女性を見て、
「この人たちを…、頼りなさい。」

瀧澤、
「蓬田さん…。」

徳康、
「この人たちなら、安心だ。私は、そう…思います。」

奈都美、
「丁寧な言葉遣い~~。」

葉月、
「うんうん。優しい~~。」

瀧澤、
「ありがとうございます。」
徳康に深々とお辞儀をして。

徳康、
「お願いします。翡翠堂、守って頂けますか…。こんな老いぼれが、言う言葉では…ないんですが…。」

「とんでもございません。精一杯…、尽くさせて頂きます。」
瀧澤。

そんな女性の声に徳康、
「ありがとう…ございます。」
口を真一文字にニッコリと。そして、左に顔を向けて、
「季実子さん…。少し、休みます。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋