ドキドキ 伸永、瀧澤の声に、
「えっ…???…えぇ…。…だと…思います。」

「伸永、それだけ強いのに…、全く…誰も想像が付かない、内に秘めた強さ。」

助手席で葉月、
「あっ。」

奈都美、
「尾田…くん…。」

伸永、目の前で右手をヒラヒラと…。
「…いえいえ。僕なんて…。全然。」

瀧澤、バックミラーから伸永を見て、
「ふふ。何言ってる。もしかして…、伸永の彼女になる人…。物凄い…可愛い子…だったりして…。ねっ。カンちゃん。」

そんな瀧澤の声に葉月、いきなり、
「ぷっ。」
そして、
「うんうんうん。…かも知んない。」

後ろで奈都美、
「ふ~~ん。…かも知んないけど…、尾田君…、結構…手が焼けるんじゃないかな~~。」

瀧澤、
「えへぇ~~~???」

奈都美、
「だって…、尾田君、身の回りの事…、全~~部、お姉さん任…。」
そこまで言って奈都美、いきなり口に両手。

葉月、
「ナツっ!!!!」

瀧澤、
「えへっ…???何々…???伸永…???お姉さん任せって…???」

その声に言葉を返せない奈都美。葉月も…黙って…。

「こら~~。あなたたち~~。な~~んか…、隠してな~い~~???はははは…。」

葉月、後ろを向いて、
「ナツっ。あんた…、余計な事…。」

奈都美、顔を引っ込めるような仕草をして、舌をペロリ。

葉月、
「実は~~。」

瀧澤、
「ん~~???」

奈都美、
「あっ。カンちゃん、それ…、私が言う。元々…私が…。」
そして奈都美、伸永の家に行った時の事を瀧澤に話す。

伸永は始終黙ったままで…。

瀧澤、
「へぇ~~。伸永の家で~~。しかも、そんなに整理…行き届いてたんだ~~。さすが、梨花さんだよね~~。」
バックミラーから伸永を見て、
「それにしても、映画ライブラリーが2000とは…。」

伸永、キョトンとした顔で。

奈都美、伸永の右こめかみに左人差し指で、ツ~~ンと押して、
「な~~に、変な顔…してるかな~~。」

伸永、思わず仰け反り、
「いえいえいえいえ。」

「それにしても…、翡翠堂のおじいちゃん、いつ、倒れたんだろ…???」
葉月。

瀧澤、
「あっ、それ…訊いてなかったなぁ~~。」

翔と優里亜、丁度駅に着いた頃…。

翔、
「おっと、電話…。」
ポケットからスマホを、
「課長…。」

優里亜…、
「内海課長…???」

「うん。はい、幸村です。お疲れ様です。」

「おぅ~、お疲れ~~。」
スマホの向こうから…。
「あのな…。連絡しておく。」

翔、
「はい…。」

「翡翠堂の先々代、急性心筋梗塞で倒れた。」

翔、突然、
「えっ…???」

「お馨さんと、神田、そして七瀬と尾田が、今、病院に向かってる。」
「急性心筋梗塞でって…。」

その声に優里亜、
「えっ…???」

「課長…、大丈夫なんですか…、翡翠堂…???」

そんな翔の声にスマホの向こう、内海、
「ん~~。こればっかりは…なんとも…。お馨さんから…連絡…入らない事には…。」

「あっ、はい。」
「アレフーズ、終ったか~~。」

「あ~~、はい。今、駅で…。」
部署のスタッフたちの忙しさが聞こえる。

内海、
「おぅ。加瀬と一緒か…???」

翔、
「え…、え~~。」
優里亜を見ながら。

優里亜も自分のスマホを見ている。何やら文字打ち。

「これから…戻ります。」

内海、
「おぅ、気を付けてな。」
通話が切れる。

翔、
「急性心筋梗塞って…。」

優里亜、
「ヨシ。これでオッケーっと。」
そして翔を見て、
「ふん…???どうしたの…???急性心筋梗塞って聞こえたけど…。」

「うん。」
歩き出しながら。
「翡翠堂ってあるだろ。」

優里亜、
「うん。明治からの老舗~~。」

「そこの先々代が…急性心筋梗塞で、倒れたんだ…。そうだ。」
「えっ…???うそ。」

「今、その先々代がいる病院に向かってるって、部長とカンちゃん、ナツと尾田ちゃん。」

改札を抜けて…。
優里亜、翔の隣、歩きながらスマホで…。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋