ドキドキ そんな伊織の声に優里亜、
「えっ…???」

翔も優里亜と同じように、そして、
「あ…、いや…。はい…???」
優里亜を見て、そして目の前の加賀美と言う女性を見て。

伊織、隣の亮平に、
「ねぇ…。」

亮平、クスクスと笑いながら…、
「えっ…。え~~。うんうん。はい。」
にこにこと。

「なんか…、凄い…羨ましい…マスク。」

そんな大吾と呼ばれる男性に翔、
「え~~???…そんな…。」
照れながら…。

「言えね。実は私たち、」
亮平と自分を指差しながら、
「元々は…営業出身なの…。」

優里亜、突然、
「へっ…???…そう…なんですか…???」

伊織、
「うん。」
そして、
「でも…、3年前に…、新しく、フーズ・デベロップメント事業部が発足されて…。大掛かりな人員整理。…という訳で…。」

優里亜、
「そうだったんだ~~。」

伊織、

「ふふ。…でも…、良かった~~。」

その伊織の声に優里亜、
「えっ…???」

「だって…、うん。気に入った。」

優里亜、
「はい…???」

「幸村…翔さん…。」

翔、
「はい…。」
キョトンとして…。

「よろしく…お願いします。」
テーブルに両手を着いて、翔に対して丁寧にお辞儀をするように伊織。

翔、
「あ…。ああああ、いやいや…。こちらこそ…、よろしく…お願いします。」

アレフーズ東京を後にして…。

翔、
「凄いよな~~。さすがにアレフーズ東京…。」

優里亜、
「うん。私も…つくづく、感じた…。物凄いって…。」

そんな優里亜に翔、
「へっ…???…おまえも、そう思ってんだ…???」

そんな翔に優里亜、いぶかし気な顔で、
「はぁ~~~???」

翔、
「あ~~。いやいやいや。…ごめん…。」

優里亜…思わず、
「ぷっ。」

そして、
「でもさ~~。まさか…ねぇ~~。翔と一緒に…仕事…出来るなんて…。」

そんな優里亜に翔、
「ん~~~。まっ、とにかく、仕事、仕事~~。」

優里亜、歩きながら、
「うん。だ~~ね。」

葉月、
「ムラさ~~ん、まだ~~。データできないと、こっち…。」

勇喜雄、
「…ちょっと待ってくれ…。こっちも…そっちの…。」

内海、
「ムラ~~。粕田(かすだ)さんから~~2番~~。発注の数量…間違ってないですか~~って…。」

勇喜雄、
「はいはい。」

靖子、
「伸永~~。資料~~出来てる~~???」

伸永、
「へっ…???ヤッさんの…???いやいやいや。…それって…僕…???」

靖子、
「あっ。…ごめんごめん…。かかか…、違った…。…って、これ…、蔵之介~~。」

…と、隣を見ても…康はいない。

靖子、
「もぅ―――――――っ!!!」

その時、空席の木綿子と奈都美の真ん中の電話が鳴る。

奈都美、
「商品企画開発…七瀬…。」

「もしもし…。翡翠堂の…蓬田徳美です。神田さんですか…。」
「あっ、いえ…。私は…七瀬…ですけど…、何か…???」

「あ~~。そうですか~~。すみません…。」

「あ~~。ちょっと…すみません。神田に代わります。」
奈都美もすぐさま葉月に、
「カンちゃん、2番、翡翠堂、蓬田さん。今の店主、徳美さん。」

葉月、
「あ、ありがと。」
そして葉月、受話器を取って、
「お電話代わりました、クック・ル・ポット、葉月です。」

徳美、
「あっ、すみません突然、電話して…。」

「いえいえ。」
電話の向こう、
「あの…。申し訳ないんですけど…。」

葉月、
「はい…???」

「実は…、祖父が倒れてしまって…。」

その声に葉月、
「えっ…???」

「大変…申し訳…ないんですけど…。今の状態で…、新しい…ものの…。」

葉月、
「あ…、あ~~…。」

電話の向こう、
「…とにかく…、今のこの状況…。私ども、翡翠堂と致しましても…、なかなか、普段通りには…。」

「は…ぁ…。」
葉月、思いっきり、顔を下に。
頭の中で、
「…参った~~。」

席をひとつ置いて伸永、
「カンちゃん。カンちゃん。何か…???」

その声に奈都美、
「えっ…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋