ドキドキ 優里亜、そんな士門の声を歩きながら聞いて、
「それなんですけど…。」

「なんだ、やっぱりいるのか…。」
「えぇ…。」

その日の午後。商品企画開発部に戻ってきた勇喜雄と翔。
「戻りました~~。」
「あざ~~す、ムラさん。さっすが~~。人の懐の中に入るの、ベテラン中のベテランっすよね~~。」

そんな翔に、
「ふっふっふ。まぁ…な…。」

そんな翔と勇喜雄を見て、奈都美、葉月、靖子。何かしら…口を尖らせて。
そして、元気なく、
「お疲れ様~~。お帰り~~。」

内海は腕を組んで、ぶっすりと…。

勇喜雄、
「なになに…???何かあったの…???」

勇喜雄から肩を叩かれての康、
「ん~~???ま…ぁ…ね。」

内海、ぷすっとした顔をして、
「翔~~~。」

翔、
「あっ。はい。」

「悪いが…営業と…、タッグを組んでくれ~~。」

「は…あ…???」
首を傾げて…、
「何が…どうして…、俺が…営業と…???」

内海、
「…ったく…。なんだってんだ…。この…忙しいってのに…。」

翔、葉月に、
「なに…が…???あった…???」
小さな声で…。

葉月、
「ふん。なんだかね~~。」

翔、奈都美を見て、
「…???」

奈都美、両手の平を体の前で…、首を左右に振って…。

翔、
「はっ…???」

「営業の…士門からのファックスだ~~。」
一枚の書面を…。

翔、
「士門課長…???」

ファックスの書面を受け取って翔、
「…アレフーズ東京の担当として、商品企画開発から1名、選出願いたい。…って…???はい…???それで…俺…???」
自分を指差して。

「まっ、実際は…、アレフーズ東京の件、そもそも、限定キャンペーンが発端…。だから…適任は…尾田…なんだが…。…と言う訳で、向こうも尾田を指名してきた。」

翔、内海を見て、そして左隣の伸永を見て…。
伸永、チラリと翔を…。

内海、
「ただ…、今、尾田を…っていう訳には…。」

翔、
「尾田…ちゃん…。フルレット…、そしてデランナ…。…で、翡翠堂…。」

「あぁ…。しかも…、今、まだ…七瀬から離せる状態じゃ…、ないんだな~~。…しかも、今の状態…。」
「ユッコ…不在…。」

「こっちも…、一度は…無理な相談。…と、跳ねのけたんだが…。実際、アレフーズ東京は…、でかい。…向こうさんも…何かしら、頭…悩ませたらしいんだが…。これは…アレフーズからの申し入れだそうだ。」
「アレフーズの…???」

「そして…もうひとつ。肝心の加瀬…。彼女も最初は尾田を指名したらしいんだが…。」

奈都美、いきなり頬を膨らませて…。
小さな声で、
「勝手過ぎるよ。」

「加瀬が言うには、尾田と…。」
内海、そこまで言って…。

翔、口をすぼめて、数回頷いて、
「……。」

内海、
「申し訳ないが…、頼めるか…???」

翔、書面を見て、そして口をすぼめて、
「頼めるか…って…、言われても…。ん…ん~~。仕方…ないじゃ…ないっすか~~。」

数秒程、その場…沈黙…。

靖子、
「ふ~~ん。この忙しいって…時に。よりによって…。」

勇喜雄、
「こういう時に…。なんてこった…。…俺じゃ…ダメですかね~~。」

その瞬間、靖子、
「ぷっ。」

勇喜雄、そんな靖子に、
「な~~~んで~~!!!」

「あんた…。加瀬優里亜と~~???全然、バランス…合わないじゃ~~ん。」
いきなり勇喜雄の背中をバンと叩いて。

勇喜雄、
「痛って…!!!」

「胡桃ちゃんとは、訳違うんだから~~。」

その声に、奈都美、葉月、
「ぶっ。」

康、
「かっかかかか。そりゃ、そうだ。かかかか。」

勇喜雄、ぷすっとした顔で、
「なな、な~~んで~~???みんな…。」

そんな勇喜雄をクスクスとスタッフ。

内海も思わず、
「かっかかか。まま、まま、まぁ…な…、ムラさん…。はいはい。」

勇喜雄、
「…ったく…、ちょっと…、酷くない…???」

奈都美、
「かかかか。おっかし…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋