ドキドキ 「…けど…。アクション映画が好きで、よく見るって…言っても、それが…、実際、自分も同じようにって…。」
腕組みしながら勇喜雄。

「それが…、尾田君には…出来た…。か…。」
康。
「凄ぇな。」

「翔が、そんなんだったら、見た目からも…。まっ、納得できるんだが…。」
内海。

そんな内海に瀧澤、
「また、庸ちゃん…、つまんない事、言って。」

内海、一瞬詫びるように、
「こ…これはまた…つい…。」

翔、目を真ん丸く、そして唇を一文字に…。

瀧澤、
「あっ、翔。ごめん。そんな風に言ったつもりじゃ…ないんだけど…。」

康と勇喜雄、途端に、
「ぷっ。」

翔、途端に瀧澤に右手を振って、
「いえいえ。」

「とにかく、ユッコをこんな目に遭わせた…、その人たちは、警察が…。」

その時、木綿子の顔が…、
「ん…、ん~~。」

奈都美、
「ユッコっ!!!」

一同、
「ユッコ。」
「おぅ。」
「気が付いた。」
「目ぇ覚めた。」
「菱川。」

目を開けて木綿子、
「みんな…。…わたし…。」

瀧澤、優しく木綿子の頭を撫でて…。

木綿子、
「部長…。」

「うんうんうん。ゆっくり。ゆっくりとよ…。もぅ…大丈夫。」

そして木綿子、左を向いて、
「ナツ…。カンちゃん、トモさん。翔…。尾田ちゃん。課長…、ダイさん…、ムラさん…。え…っと…。」

瀧澤、
「伸永のお姉さん。池辺梨花さん。」

梨花、
「初めまして。伸永の姉の池辺です。」

木綿子、
「ぶ…、部長…。私…、身体…。動かない…。」

瀧澤、
「うんうん。動かない。うん、今は…。身体…、休ませてあげて。」

「私…、あれから…。」
その瞬間、今度は目を閉じて、そして顔を赤らめて、閉じた目尻から涙が、
「うっ。うっ。うっ。う…あ~~~。」

奈都美、葉月、そして朋代も目を赤くして涙を流す。
「ユッコ。」
「ユッコ。」
「ユッコ…。」

瀧澤もほんのりと目を潤めて、ガーゼのしていない木綿子の右頬を撫でて、
「うんうん。泣いていいよ。泣いていいよ。思い出しちゃったんだもん。」

木綿子、
「わ~~~~。」
そして数秒後、鳴き声が低くなり、
「ひっ。ひっ。ひっ。…ん…。あ~~。ひっ。ごわがっだ…。ごわがっだ…。ひっ。ひっ。あ~~。」

奈都美、涙と鼻水と…。
「ユッコ~~。」

翔、
「クッソ~~。」

康と勇喜雄、
「ん~~~。」
厳しい表情。

内海、壁に背中を、
「…ったく、なんで…。」

目尻から涙が伝う瀧澤、けれども笑顔で、
「うんうん。ユッコ。」

少し治まったのか、木綿子、やっとの声で、
「あの子は…???」

瀧澤、
「ん~~???大学生の…???」

「うん。」
「大丈夫…。うん。強く、腕…掴まれたようだけど…。今…、警察で…事情聴取。…でも、ユッコ…あなたは…。」

木綿子、天井を見つめて、
「そっか~~。あの子…大丈夫だったんだ…。」
そこまで言って木綿子。
「えっ…???私…???」
顔だけ動かして…。

「今は…薬で、体…何も感じないと思う。」
悲しくも、微笑ましい顔で瀧澤。
「ユッコ…、大けが…負っちゃった。」

木綿子、目をキョロキョロとさせて…、
「…???」

木綿子の右手を握っている瀧澤。
「左手…、痛めてる。そして…、左足も…。」

木綿子、
「えっ…???」

静まり返る室内。

木綿子、
「部長…???みんな…???ナツ…???カンちゃん…???トモ…さん…???」

康、
「左手…、断裂…だそうだ…。」

ベッドの奥の方から聞こえる内海の声。
「菱川。左の足…、折れてるんだと…。」

木綿子、
「へっ…???」

瀧澤、涙目になって…、
「…うん。」

木綿子、力なく、そして頭をゆっくりと枕に…。
そしてまた目を閉じて、閉じた目尻から涙が伝う。
「そっか…。…全然、感覚…ない。」

奈都美、
「ユッコ…。」

葉月、声を大きく、
「ユッコっ!!!」

木綿子、
「私…、あれから…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋