その瞬間、康、靖子、
「うそっ。」
木綿子、向かいの葉月と翔に、右目を瞑って。下唇をピロンと。
同じように、葉月、翔の顔を見て、顔をくしゃんと。
翔、背もたれにガクンと、
「言っちゃったよ…。」
内海、持っていた資料を、後ろにポイ。
「はぁ~~~あ…???」
勇喜雄、
「……って…???」
内海、
「…どういうこったぃ~~???」
康、靖子、顔を見合わせて、
「…???」
勇喜雄、
「えっ…???えぇぇぇぇぇ…???いやいやいや。課長…、部長も…、知ってたんじゃ…、ないっすか~~???俺…てっきり…。ふたりの…了解…得て…。…ってってって…。」
内海、空を見ながら…、
「ムラ~~。それ…、どっから仕入れた~~???」
「えっ…???あっ、いや…。今…もう…会社…辞めちゃってるけど…、前営業の…勝巳から…。」
その瞬間、内海、いきなり机をバン。
それに合わせて、康、靖子、木綿子に葉月、翔、思わずピクン。
内海、
「営業に行ってくる。」
つかつかとドアに向かう内海。
勇喜雄、
「俺…、何か…変な事…言った…???」
そんな勇喜雄に康、靖子、
「さ…ぁ…。」
葉月、翔に、
「ばれちゃったよ…。」
「うん。」
靖子、
「もしかして…、あんたたち…。」
いきなり木綿子、翔、葉月、ビクン。
「や~~っぱり~~。」
「…って、言うか~~。そんな…。そんなに…当たる…なんて…思ってなかったから…。単に…、外注のつもりで…。」
翔。
「何が一体…、どういう事で…???」
靖子。
翔、
「実は……。」
経緯を話す翔。
康、
「ふ~~~ん。…そう…いう…事か。」
そして、
「かかかか。今頃課長、鼻高々になってるぜぇ。営業で~~。」
翔、葉月、木綿子、
「えっ…???」
「なんてったって、士門課長と…。」
困ったような顔をして…、
「仲…悪ぃんだ…、これが…。」
その瞬間靖子、
「ぷっ。」
勇喜雄、右目を瞑って、
「ごもっとも。」
木綿子、翔、葉月、目を真ん丸く、そして口を尖らせた感じで、
「へぇ~~~~~。」
木綿子、顔を数回頷かせて。
翔、
「そうだったんだ~~。」
葉月、
「知らなかった~~~。」
「ただいま~~。戻りました~~。」
奈都美と伸永。
「お疲れ様で~~す。」
康、
「おぅ~~お帰り~~。お疲れ~~。」
奈都美、伸永、帰社と同時に、みんなに見つめられ…、
「えっ…???何…???」
「どう…か…???」
その瞬間、それぞれ仕事に戻るスタッフたち。
奈都美、頭を傾げて、
「…???」
そして、
「尾田君。じゃ、早速、やっちゃって…。」
伸永、
「はい。」
木綿子、奈都美に、
「何々…???」
奈都美、
「ん~~???実はね~~。帰りに、フルレット、寄ってきたの…。」
木綿子、
「うんうん。」
店に入ってあちらこちらを見渡す美桜。すると、壁際の席で手を振る女性。
「うっそ。」
その席に歩み寄り、
「どしたの~~~。思い切ったね~~。凄い、ベリーショート~~。」
優里亜を見て。
優里亜、
「へへ…、そう。思い切っちゃった。」
「なんだか…全然イメージ違う~~。」
そして、
「かかかか。ロングの優里亜も綺麗だったけど…。うんうんうん。ショートの優里亜。うん。良い感じ~~。なんだか、吹っ切れた感じで…。」
優里亜、そんな美桜に、笑顔で、顔をチョコんと斜めに、
「ふふん。」
そんな優里亜を見て美桜、何故かしら目頭熱く。
優里亜、
「な~~によ~~美桜~~。そんな…。」
少し鼻水を啜って、鼻にハンカチを…。
「あん。…実を言うとさ。この前、優里亜に会って、心配してたんだ。落ち込んでないかな~~って…。」
そんな美桜に優里亜。真顔になって、
「うん。しっかり、落ち込んだよ。朝まで泣いた。美桜の言った事、何度も思い出して。そして、美桜からのメール見て。…そして…、」
「そして…???」
「めちゃくちゃ食べて…。…不思議に…めちゃくちゃ…食べられた。…でぇ~~。髪…切った。」
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※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
Source: THMIS mama “お洒落の小部屋