ドキドキ 「アズ~~。引き続き、お願いできる~~???」
机の上の自分のスマホを持ちながら恵麻。

安澄、
「はい。畏まりました。何か分かりましたらご報告致します。」
一礼をして部屋を出て行く安澄。

恵麻、画面に指をトン。そして、相手が出る、
「あっ、私、山城です。お馨…。」

「ふん。まぁまぁだな。」
企画書を見ながら槙坂滋。

「その企画書と、そちらの企画書、これから審査に…。」
荻。

「よかろう、既に話は通してある。後は任せた。」
「承知いたしました。」

予定の最後の得意先から出てタクシーに乗り、社に向かう奈都美と伸永。
「尾田君、少しずつ、慣れてきたみたいね。受け答え、上手になった。」

パソコンでキーを打ちながら伸永、笑顔で、
「そうですか~~。ありがとうございます。」

その時、奈都美のスマホに着電。

奈都美、
「あっ。」

伸永、
「…ん…???」

「もしもし、お疲れ様です。七瀬です。」

伸永、口パクで、
「部長…???」

奈都美、首だけコクリ。
「あ~~はい。はい。えっ…。」
少し顔を顰めて、
「そう…ですか~~。はい。はい。え~~???…でも、部長、私たち…。……はい。はい。」
その内奈都美、ぐったりと左手を額に…。
「分かりました。はい。はい。お疲れ様です。」
元気のない言葉で通話を切る。
「つまりは…もぅ…。指示は出すけど、デランナは私たちに任せる。…どうすりゃいいのよ~~…ったく~~。」

伸永、
「部長…なんて…???」

奈都美、
「やっぱり…、コンペだって…。但し、正式じゃなくって、一部の権限でのコンペ。だから、審査が通れば、それで決まっちゃうんだって。」

「つまりは…品質無視の民主主義ですか~~。」

「でも…、コンペというシステムなんて契約にないから、これから追及するんだって。だから、指示するからふたりでデランナと交渉する事…だって…。」
頭をダラリと奈都美、顔に両手を、
「どうするよ~~。」

伸永、
「困り…ましたね~~。」

奈都美、
「困りましたね~~って、そんな…暢気な…。」
そして伸永を見て、
「さっきから何を…???」

「掲示板に忍び込んでます。…まっ、良い表現ではないですけど…。これを利用して一般のサイトに拡散してみます。」

奈都美、
「うそ。そんな事…出来るの…???」

「はい。少し、時間は掛かりますが…。当然、不特定多数からの拡散になりますから。目に飛び込んできた言葉にはとにかく…みんな…敏感ですから。如何に契約を無視してのやり方を進めているのか、外部からもアタックするんです。」

勇喜雄、
「はい…???あれ…???これ…、なんだ…???」

靖子、
「どしたの…???カシムラ~~???」

「ちょっ、ちょい、待った…。課長、課長~。」

瀧澤と書類を見ている内海、
「あ~~???どうした~~???」

「なんだか…、面白い書き込み…出てきた。」

内海、
「はぁ~~あ…???」

勇喜雄、
「どこで、こんな情報入手したのか…分かんないですけど…。今…、デランナとフランク・アポン、酷い事やってるんだってね…。」

その声に他のスタッフ、
「え~~~???」

勇喜雄、
「誰だ…???このアカウント…???…デランナの…社員じゃ…ない…みたい…だけど…。なんだか…、一部の会社の権限だけで、品質度外視のコンペ。やるそうだけど…ほんとなの…???」

またまたスタッフたち、
「うっそ~~~!!!!」

「いやいやいや。なんで…、この情報…、どっから…洩れた…???」
康。

勇喜雄、
「いやいやいや。俺じゃないっすよ。単に監視しているだけだから…。そんな…滅相もない。投稿してバレたら困るし…。」
2秒後…、
「おっと~~。凄いね~~。今のにしっかりとヒットしたぁ~~。」

内海、
「一体…誰だ~~???」

木綿子、葉月も、画面を見ながら、
「凄い、次から次。」

その後方で瀧澤、
「ん~~~???」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》
庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋