ドキドキ 奈都美、
「うんうん。もし…。」

伸永、
「もし…、あったと…したら…。姉ちゃんと…歩いて…いるとき…、くらい…かな…???」
そう言いながらも、
「今じゃ…、そういう事も…ないんですけど…。」

奈都美、
「ふ~~ん。ま、確かに、ノブのお姉さん、結婚…してるもんね~~。」

その時奈都美、顔を赤くして、
「あっ。…ごめん。また私…。」

伸永、
「はい…???」

奈都美、両手を振って、
「んんんんん。なんでもない。なんでもない。」
そうしながらも…、
「尾田…くん…、なんか…、鍛えて…る…???」

その声に伸永、
「ぜ~~んぜん。そんな訳、ないじゃないですか~~。」

奈都美、いきなり、
「ぷっ。だよね~~。」
じろりと伸永の体を脚から頭の上まで見回して。

外見から、とにかくひ弱に見える伸永の体。

奈都美、
「もしか…して…、映画…って、関係…あるとか…。」

伸永、
「映画…かぁ~~。」
首を傾げながら…、
「なんでも…観ますけど…。ん~~~。」

「アクションとか…???」
「あ~~。はいはい。観ます、観ます。ブルース・リー、ジャッキー・チェン。ジェイソン・ステイサム、ジャン・クロード・ヴァン・ダム。…それから~~。スティーブン・セガール。それから…、ジェット・…。」

奈都美、思わず両手を振り、
「わ~~かった、わ~~かった。うんうんうん。」
そして小さな声で、
「ふたりしか…知らない…。」
そして、
「結構…そういうのって…観る…???」

伸永、
「ん~~…???はい。シリーズもの…多いですから…。」
そして、少し恥ずかしそうに…、
「観てると…。なんか…こぅ…。体が…熱くなるって…言うか…。」

「けど…、なんでだろうね…。全然、そんな風に見えないけど…。力…あるんだ…。」

伸永、そんな奈都美に、困ったような顔して、にこりと。

奈都美、
「うん。とにかく分かった。良し。行こ。お昼前に、もう1件…、回れる…はず。お得意先だから…、ここは…大丈夫。」

「はい。」

そして歩き出して、
「けど…、タクシー、拾わなくっちゃ。」
奈都美。

伸永、
「あ~~。それ、僕…。」

「あ~~。ありがと。」
そして奈都美、ふと考えて、
「へっ…???…って事は…、尾田君、私…助けて…???」

タクシーを探している伸永。

そんな伸永を見て奈都美、
「あの体の…。どこに…、そんな動き…、力が…、ねぇ~~???…まっ、アニメじゃ、覇気って…、あるけど…。」
そして、
「いやいやいや。ないないない。」
右手を振って。

伸永、
「七瀬さ~~ん。」

奈都美、
「あっ。ありがと~~。」

内海、奈都美から電話を切ってから、腕組みをして動かない。

康、
「課長~~。」

内海、
「蔵之介~~。ムラさん。ちょい、調べてくれ~~。デランナ…、な~~に企んでる~~。この企画、3000万は軽く超えるぞぉ~~。それでも、他のヤツと比較~~???何考えてんだ~~。」

勇喜雄、
「あいよ~~。…んじゃまず、一番怪しい、あの…荻聡、行っちゃいますか~~。」

康、
「俺は、全体像…、っと~~。」

木綿子、向かいの葉月に、
「どうなっちゃってんの~~???」

葉月、
「ふ~~ん。コンペがどうの…???」

午後2時30分、株式会社デランナの会議室。
笑顔満面の荻聡。それとは逆に神妙な面持ちの園枝円香。

荻、
「槙坂(まきさか)課長直々に、企画書を…。恐れ入ります。」

その荻の声に、テーブルを隔てての席の槙坂耕助(まきさかこうすけ)。
「とんでもない、荻部長。私ども…、加えて頂き、感謝していますよ。」
株式会社フランク・アポン生活部門、食品事業部、第3課、課長。
その隣にいるのが、主任の関場仁(せきばひとし)。

真香、唇を絞って、頭の中で、
「…なんなのよ、この企画書。これのどこが…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋