ドキドキ 午前4時半。スマホのアラーム。
「ん…、ん~~~。今、何時~~???」
目を覚まして奈都美、スマホを…。
「まだ、4時半じゃ…。」
と、思った途端に、
「わっ。やぱっ。」
すぐさまベッドから起きてスマホを。

6回目のコールで相手が出る。
「もしもし。」

奈都美、
「あ~~尾田君…???起きた…???」

スマホの向こう、
「え~~はい。起きてます。」
何とも涼しげな声。

「私も起きた、すぐ会社向かうよ。」
「はい。待ってます。」

「へっ…???待ってますって…、あなた…???」

伸永、
「はい。今…。会社の玄関。」

「会社の玄関…???うそ~~~。」
「実は今朝早く、姉ちゃんから車で送ってもらって。」

奈都美、
「わお。その手があったか。」
けれども、
「あ、いや…。でも…あなたひとりじゃ…会社の中。」

「えぇ…、入れませんから、一応…パソコンで今…。でも…、データは、会社の中の…。」

奈都美、
「だよね~~。正面玄関からは…入れないから…。裏口の暗証番号…。知らないもんね~~。じゃ、今から行く。」

そしてドタバタと。階段を降りて玄関。

トイレから出てきた広武、
「ん~~。な~に、こんな朝っぱらから~~。はぁ~~。おま、なにその恰好…???まだ5時過ぎだぞ。」

そんな父親に奈都美、
「急いでんの、行ってきま~~す。」
玄関のドアをバン。

広武、首を傾げて、
「はて…???」

寝室に戻って広武、
「奈都美…、あいつ…何かあったか…???この時間に、もう出てった。」

奈留美、
「は…あ…???」

会社の玄関前、奈都美、
「お待たせ。お待たせ。」

伸永、
「おはようございます。」

裏口から会社に入って。

「お姉さんから車で送ってってね~~。」
奈都美。

伸永、
「免許は持ってますけど…。さすがに…車までは…。」

「かかかか。それは私も同じ。家に車、2台もあれば、3台も…なんて…。まず無理。」
「おかあさんと…おとうさんの…???」

その伸永に奈都美、
「ふん。さて。やっちゃおぅっか。4時間しかない。何とかなる…???」

「えぇ…。…と言うか、何とかします。」

そんな伸永に奈都美、
「うん。」

そして奈都美、今までに仕上がった企画を画面上から見て、
「うそ。ここまで仕上がってんの…???」

伸永、
「えぇ。幾ら七瀬さんから眠ってって言われても、中々。…結局、あれから…3時には目覚めて、やっちゃってました。まっ、それでも、3時間は…眠ったか…眠らなかったか…。」

「ふ~~ん。凄いよね。その…記憶力…。」

そして8時過ぎには大凡8割は仕上がり…。
そこに、社員たちの出社。

一番が康、
「あれ…???おはよ…、なんで…???」

奈都美と伸永、そんな康に、
「あははははは…。おはようございます。」

「何時からやってんの…???」

奈都美、
「あはははは。5時半から…。」

「なんでまた…???」

奈都美、懸命にキーボードを打っている伸永の傍で、
「実は……。」

康、話を聞いて、
「わ~~お。企画書…紛失。なんと。」

伸永、
「どこでどう…忘れたか、全く分かんなくって…。だったら、いっそのこと、やっちゃえって…。」

康、
「えっ???うそっ。でも…あれって、確か一週間以上掛かったんじゃ…???」

奈都美、
「なんだ…けど~~。」
伸永の背中に手を差し出して、
「頭の中に入っているん…だとか…。」

その声に康、
「凄ぇ~~。」

その内、次から次へと社員たち。誰もかれもが、
「早っ。」
「へっ…、どうしたの…???」
「なんだなんだ~~???」

「わぁ、ナツ~~、尾田ちゃ~~ん。」
木綿子。

そのうち、内海、
「お~~、やってるか~~。」

そして瀧澤、葉月、
「うんうん。それでね…。あれ…???」
「はい…???」

伸永の席にスタッフたちが集まっている。

「どしたの…???」
瀧澤。

康、
「企画書…、です。」

「企画書…???」

その時、奈都美のスマホに着メロ。奈都美、
「おっととと。」
そして画面を見て、
「はい、おはよう~~。お疲れ~~。」
そして、
「うんうん、そうだけど…。」
その途端、
「え――――――――っ!!!!」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋