ドキドキ 帰宅して奈都美、
「ただいま~~。」

奈留美、
「あら。お早いお帰りで…。」

「ふん。お腹空いた~~。」

広武、
「…ったく、帰って早々、お腹空いた。どこほっつき歩いてんだか。」
新聞を目の前で広げて。

 

そんな父親に奈都美、顔をくしゃりとして、舌を出す。

奈留美、
「へっ…???あんた…外で食べてくると思って、何も…。」
申し訳ないような顔をして、
「剛ちゃん…、お店…今日…休みだから…。」

その瞬間、奈都美、
「え~~~~~。」

新聞を震わせて静かに笑っているような気配の広武。

奈留美、
「いやいやいや。ほんと、ごめん。かあさん、夕食の支度、全くやってないのよ。今日。」

奈都美、
「へっ…???うそ…。」

「…の、代わりなんだけど~~。」
と、言いながら冷蔵庫から、
「はい。これ。」

母親が冷蔵庫から取り出したものを見て奈都美、
「凄ぇ~~。オードブルにちらし寿司~~。どうしたのこれ~~。」

「隣の真奈(まな)ちゃん、今日誕生日なんだって。」
リビングから広武。

奈都美、その声に、
「へぇ~~。」

「誕生会やったらしいの。」
奈留美。

「ふんふん。」
「…は、良いんだけど~~。何を間違えたのか、真希(まき)さん、真奈ちゃんのおかあさん。」

「ふん。」
「誕生会に呼んだ親戚や友人の方に、何も要りませんから…って言ったはずなのに、来る人、来る人、凄い買い物して。料理どっさり。」

奈都美、目をパチクリさせて…、
「はい…???」

「で~~。ウチに、食べ切れないから七瀬さんちで食べて~~って。かあさん、買い物に行く寸前で…。」
広武。

奈都美、
「わお。」

「…と、言う事で、どこをどうほっつき歩いてんのかわからんヤツが帰る前に、頂いたって訳。」

そんな父親の声に奈都美、今度は大胆に、
「べ~~~。」

「…ったく、そんな顔してたら、嫁の貰い手、なくなるぞ~~。」
「どうせ、妃呂美が家の跡取りですからね~~。」

「な~~に言ってるの~~。あんたがお嫁に行くなんてことなったら、いの一番で涙溢すの、とうさんなんだから~~。」
奈留美。

奈都美、その声に、下唇をびろ~~んと、
「え゛~~~。信じらんない~~。」
オードブルのおかずを食べながら奈都美。
「あっ。うんうんうん。たまにオードブルもいいや。おいし。ふふ。」

奈留美、
「男親ってのは、そういうもんです。」

広武、ポットから急須にお湯を漱ぎ、自分でお茶茶碗にお茶を。
そしてそのお茶茶碗を持…、
「あ~~っちゃ。」

瞬間、奈都美、
「ぶっ。」

奈留美、
「ふん。お隣に、何かお返し…。」

広武、
「あ~~。うん。頼む。」

奈都美、
「わお。このちらし寿司、真希おばちゃん、作ったんだ…???おいし~~。」

奈留美、
「ふん。それも、言っとく~~。」

奈都美、
「ふふ。ごちそうさま~~。」

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
奈都美、コンビニエンスストア、ロビンソン〇〇町支店長の柴田(しばた)に挨拶をして。

伸永も、
「お願いします。物凄い、美味しいです。」

柴田、
「はい、分かりました。いやいや、こちらこそありがたいですよ。クック・ル・ポットさん。次から次へと、売れる商品。人気ありますから…。」

そしてコンビニを後にして奈都美、伸永に、
「…と~~。次は…ここね。」

「はい。」
「尾田君、疲れない。これで、4件目だけど…。」

そんな奈都美に伸永、
「いえいえ。全然。大丈夫です。」

「…なら、いいけど…。疲れたら、疲れたって言ってね。」

なんとも、頼りなさそうに歩く伸永。

「…しっかし…、暑っついよね~~。」
奈都美。

「何度…あるのかな~~。」

「あっ。あそこ。丁度、木で蔭になってます。」
伸永。

「おっ。いいかも…。うん。」
奈都美。

そしてその日陰に入る瞬間、いきなりの突風。

奈都美、
「うわっ。」
そして、誰かにぶつかった感覚。

「どこに目ぇ~付けてんだよ~~。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 

 

 

《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋