ドキドキ 都内を走る高速道路上。
前を走る大型トラックが右ウィンカーを点滅させて進路変更の追い越しを掛ける。

「何ちゅう無茶な…。」
後ろを走っていたこちらも大型トラックの運転手。

前の大型トラックが車体を殆ど右側に移動したか…。
その途端、いきなりその車体の影からフロントガラス目掛けてぶつかってきたもの。
運転手がいきなりハンドルを切る。
その弾みでその大型トラックは路上でバランスを崩し路線を跨いで横転。
そこに後方からの、また大型トラックも急ブレーキを掛けたが間に合わずに、
必然的にハンドルを切り、前のトラックとは反対向きに横転、そして前のトラックに追突。
その大型トラックが峯川運送のトラックである。

その追突が続く3台まで。4台目がその事故を何とか発見して急ブレーキ。
難を逃れたのだった。

原因は最前列のトラック、前の大型トラックが進路変更をした後に、
いきなりドライバー側のフロントガラスにぶつかってきたバードストライクである。

正午のニュースで大々的に報道された。

長時間に亘る事故処理もようやく終了して通常に戻ったのが午後3時過ぎ。
幸い、死亡者は出なかったものの、重傷者数名、軽症者2名の大惨事。

そのニュースを見て、聞いて、内海、
「ふ~~~。何てこったい。ひでぇなぁ。何とか…。」

康、勇喜雄、
「…まったく、なんとも…バードストライク。しかも…高速道路上で…。」
「ん~~。飛行機なら、聞いたこと…ありますけどね~~。」

瀧澤、
「カンちゃ~~ん。伸永~~。はい、行っといで~~。」

葉月、
「はい。」

「事はなんであれ、うちの商品を取り扱って、事故に遭ってるんだ。頼んだぞ~~。」
内海。

葉月、
「はい。」
そして、
「ナツ~~。尾田ちゃん借りる~~。」
ニコニコ顔で。

奈都美、そんな葉月に、
「だから、なんで私に断る~~。」

テレビを観て自分の席に戻る靖子、奈都美の背中をバン。
「かっかかかかか。」

タクシーの中で葉月、伸永に、
「ごめんね。ナツじゃないと…、落ち着かないでしょ。」

そんな葉月に伸永、右手を振って、
「いえいえいえ。」

葉月、
「うっそ~~。」

半ば赤面になる伸永。

「当然、尾田ちゃんには、彼女…いないよね~~。」

伸永、ますます赤くなり、
「いない…ですよ。はい。」
少しばかり、口を尖らせて。

葉月、
「はいはい。分かった~~。かかか。かっわいい~~。」

そしてまず葉月と伸永の向かう先は、デパート西崎屋。

地下、食品売り場の新関貢(にいぜきみつぐ)、
「いやいやいや。大変だったね~~。私もニュース観てびっくり。大事故だよ。うん。」

葉月、そんな新関に謝罪して、
「大変ご迷惑、お掛けしました。」

右習えで伸永も、
「すみませんでした。」

そんなふたりに、
「いやいやいや。」
新関、両手を振って、
「頭、上げてよ。クック・ル・ポットさんが悪い訳じゃないんだから~~。何とか、代替えで間に合うから。いや、絶対に間に合わせるから。かかか。蔵之介、頑張ってる…???」

そんな新関に葉月、笑顔で、
「あっ、はい。なんたって、ウチの主任ですから。」
「うんうんうん。よろしく言っといてよ。クック・ル・ポット、人気良いよって。」

その新関の声と笑顔に伸永、
「ありがとうございます。」

新関、
「お~~ぉ、良い顔してるね~~。蔵之介よりいい顔だ。かかか、新人かぃ、葉月ちゃん。」

葉月、にっこりと、
「えぇ、うちのルーキー。」

「ほぅ、ルーキーかぃ。うんうん。食品には嬉しい顔だよ。忘れんな~~。その顔~~。」
伸永の腰をペンと叩いて。

伸永、
「あつっ。あ…はははは。はい。ありがとうございます。」

デパートのエントランス。

葉月、
「くくくく。尾田ちゃん、良い顔してるって~~。」

伸永も、頭を撫でながら、
「はは。参りましたね~~。七瀬さんたちと…いるから…かな~~。」

その声に葉月、
「へっ…???」
けれども、
「ふふ。…か~~もね。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋