ドキドキ その、「並榎志穂梨」と言う名前を見て奈都美、
「…ん…???」
すぐさま朋代の名前に指をポン。

「はい、七瀬~~。」
朋代。

「その…並榎志穂梨って…???」
奈都美、スマホで朋代に。

「うん。ル・モンドの代表取締役~~。しかも、結構~あちらこちら…ヘッドハンティングしてるって噂~~。…でも、私もあんまり詳しい事は…。」
「…で…???なんで、加瀬優里亜…???」

朋代、
「ばか、七瀬。前に、翔と優里亜…、付き合ってたよね。」

「うん。」
「けど…、営業からラブコールで優里亜…。」

その瞬間、奈都美、
「あっ。」

「結構~~強かだって…話だよ~~彼女。…でもって、なんとも、独占欲…強いって。」

奈都美、
「……。」

「それにさ。……。」
少し間を置いて…。
「こんな事…、七瀬に言うのも…あれなんだけど…。翔と別れたのだって、かなりすったもんだ、だったって…。」

「……うん。」
「優里亜から翔、完璧にやられたからね~~。」

「…う…、うん。」
「それでも、何とか立ち直ったって言うのが、ユッコが入ってきて、そして次に、カンちゃんと七瀬、あんたが入って…。内海課長と、お馨さん…。あんたと翔。」

「トモ…さん…。」
「これで…勝巳さん…会社辞めちゃったら…。もしかしたら…、もしかする…かも…。」

奈都美、朋代の話を黙って…。

「優里亜、あの子、奪えるものがあれば…、何とか…する子だよ。」
数秒、間を置いて、
「相手はアパレルブランドの社長だよ、敵う訳ない。しかも、勝巳さんだって、会社辞めるほどでしょ。完璧に…向こうさんに惚れてんだよ。」

奈都美、ため息を突いて。
「はぁ…。」

朋代が続ける。
「ただ、勝巳さんが向こうで、相手が使えない。な~~んて、ポ~~ンと、勝巳さん、切り捨てたら…。まぁ…、また…話は別だけ…ど~~。」
そう言って朋代、
「かかかか。まず、そんな事…在り得ないでしょ。徹底的にリサーチして、専務のポストにって。」

奈都美、
「ん~~~~。」

「翔、がっしりと掴んでおかなきゃ。だぞ。七瀬~~。」
「……。」

「あんたら、翔も、カンちゃんも、ユッコも…、良いチームじゃん。」
「トモ…さん。」

そして朋代、
「あっ。もうひとりいた~~。」

「へっ…???」
「尾っ田ちゃ~~ん。」

その名前に奈都美、
「え~~~~???」

「かかかか。意外と…面白いかも…彼…。」

「もぅ~~。トモさ~~ん、冗談~~。」
奈都美、左手を髪に…。

朋代、
「まま、頑張んな。そして、優里亜には…しっかりと…アンテナ…、立てておきな。」

奈都美、
「う…、うん。」

「じゃね~~。」

そして通話が切れる。

奈都美、両肩をダラリと…、
「ふ~~~。」
後ろ髪を左手でぐしゃぐしゃと。
「もぅ~~~。参った~~。どうしろっつぅのよ~~。」
スマホを持ったまま背中からベッドにバ~~ン。
「…んな事言ったって、今の翔…。私に、あいつの事は口にすんなって…、前に言ってくれたじゃん。…なのに…。」
そして、自然に頭に浮かぶ顔。加瀬優里亜。そして、まだ見た事もない、並榎志穂梨。
「加瀬…優里亜。並榎…志穂梨…かぁ~~。」
そして、
「…でも、結局は…勝巳さん…。1ヶ月後は…、辞めちゃうんだ。会社。…それは…、もう…。確実…なんだ。」
じわり、じわりと頭の中で加瀬優里亜と言う女性が奈都美の頭の中で大きくなっていく。
いきなり奈都美、顔を小刻みに左右に震わせて、
「ブルル。いやいや。冗談じゃないよ。そんなの。やだよ。」
そう思いながらも、何故か頭の片隅にひょっこりと表れる伸永の顔。
自分でも不思議に、
「はぁ~~あ…???…なんでよ。」
頬を膨らませて。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋