ドキドキ その後、またふたりだけで入った夜のカフェ。
このカフェはそれ以来、ふたりだけでデートをするときには使うカフェとなったのだった。
しかも、都合の良い事に、知っている人も、今まで一度も目をしたことはなかった。

翔、
「まっ、しゃあねぇかな~~。今まで、友達と言う友達って言うのもなかったようだし。」

「でもさぁ~~。職種が変わったんだから、少しは…。」
奈都美。

「ふん。でも…、ナツに、カッちゃん、ユッコの電話番号、尾田君、スマホに登録されたんだ。」
そして、
「ついでに…俺のも…。」

いきなり奈都美、
「あ~~。まだ根に持ってる~~。」
口を尖らせて。

「いやいやいや。最初にユッコが登録したんだろ。さすがにユッコだ。」

「ふん。綺麗な顔して、案外、男気質…あるからね~~。…まっ、そこがユッコらしいんだけど…。」
そして、
「ちょいと、トモさんとも似てるとこ、あるかな…。かかか。」

「けど、トモさん…さすが機転利くよな~~。」

そんな翔に奈都美、
「うん。さすがに姉貴分。かなり頼りになるもん。」

「さてさて。とにかく、おもしろいキャラが出てきたもんだ~~。…けど。そんなに…絵~~、上手いんだ。」

奈都美、
「うんうんうん。凄いよ、あの才能は…。…けどさぁ~。」

「ん~~???」

「ほんとに尾田君…、匂わないの~~、良い香り~~。」

翔、奈都美を見ながら目だけ上に。そして首を傾げて、
「ふん。いや…。」

「おっかしぃな~~。」

「気のせいじゃ…???」
そして翔、
「ぷっ。それにしても、酒…弱いよな~~。飲めるって…言ってたんだけど…。」

「歓迎会…、剛ちゃんも、美玖ちゃんも…任っかせなさいって。」

翔、
「おぅ~~。」

「ノブ~~。明日の準備OKよ~~。」
リビングで雑誌を見ている伸永に梨花。

「あ~~。ありがとぅ~~。」
雑誌を見ながら伸永。

「どう…???仕事…慣れた~~???…って、言うか…、あんた…、夕べの事、全く記憶ないでしょ。」

伸永、
「へっ…???」

「ま~~ったく~~。ベッドに入っても、全~~然、目ぇ覚まさないんだから~~。かかかか。傑(すぐる)さん。笑いながら、ノブ君、こんなになるなんて、凄いよね~~。いやいや、ビックリ。…けど、まぁ…、気持ち悪いんじゃなくって、良かったよな~~。な~~んて、言ってた。」

その声に伸永、
「ごめんなさい。池辺さんにも…、迷惑…掛けちゃって…。」

その声に梨花、
「池辺さんじゃなくって、お兄さんでしょ。」

伸永、
「いや…。でもさ~~。総合病院の心臓外科医師、教授だよ~~。とてもじゃないけど…、お兄さん…って…。」

「そんな…。とてもじゃないけど…、お兄さん…ってって思っている人は…、お兄さんって呼んでもらいたくって…待っているんだけどな~~。そして、それに、教授じゃなくって、准教授。」

そんな姉に伸永、口を尖らせて、
「…んな事言ったって…。」

「まっ、とにかく…。そんなあんたでも、初めて、お酒飲みに、誘われたって…。」
梨花、にっこりと、
「ねぇ~~。」
ソファに手を掛けて、伸永の顔を覗き込むように…。

伸永、そんな姉に、
「なんだよ。」

梨花、くすくすと笑いながら、
「誕生日と、私の結婚式の時しかお酒なんて、飲むことなかったあんたが…。」

「仕方ないじゃん。今やっている仕事の…。」
そこで一瞬、声を詰まらせたような感じになり、
「一緒にやってる…人たち…だから…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋