ドキドキ  「なに…???気になるって…???」
翔と葉月を見て剛輔。淹れ終わったコーヒーカップをトレイに移して美玖に。
「あ~~。もしか…したら…、例のルーキー…???」

葉月、
「うん。」

「なんともな~~。」
左手で、頬杖を突くような…、翔。

「なになになに…???そんな…変なの…???」
剛輔。

葉月、
「変ちゃ~~。ぷっ。変。」

奈都美、
「ただいま~~。」
そしてリビングに。

奈留美、
「はい、おかえり…。ご飯…???」

「は~~。あっ、いいや。部長に奢ってもらった~~。」
「ふん。そぅ…。」

「お父さん、三樹(みつき)建設って知ってる…???」

新聞を見ながら広武、
「あ~~ん…、三樹建設…???…三樹建設、三樹建設…。あ~~、はいはい。大手…じゃ…ないけど…。まま、聞こえは良いよな。」

奈都美、
「ふ~~ん。」

広武、
「なに…???三樹建設がどうした…???」

階段を下りて来てキッチンに向かいながら、妃呂美、
「お姉~ちゃん、翔さんとデート~~。くくくく。」

そんな妃呂美に奈都美、
「うるさい。」

広武、
「あ~~ん…???どした~~。その…三樹建設~~。ナツ~~???」

奈都美、
「お母さん。」

奈留美、奈都美に振り向いて、
「ふん…???」

「武蔵原(むさしはら)総合病院って知ってる…???」

奈留美、
「武蔵原…総合病院…???あ~~。うんうん。知ってる知ってる~~。羽川(はがわ)さんちのおばあちゃん、そこに入院してる。…確か…、心臓…悪いんだった…かな…???」

「心臓…???もしかして…、心臓外科…???」

奈留美、首を傾げて、
「いや~~~。そこまでは…。そんなご近所さんの…こと…。」

その声に奈都美、
「あ…、あ~~。ははは。…だよね~~。」

「な…、なんだ…???は…???ナツ~~???三樹建設に、武蔵原総合病院に…。おま…どっか…???」
広武。

奈都美、そんな父親に、
「あ~~~。ううん、なんでもない、なんでもない。私は…はい。この通り、大丈夫。健康体。」

奈留美、
「はっ…???」
そして夫の顔を見て、首を傾げて。

そのまま振り向いて階段を上る奈都美。

広武、
「なんだ、あいつ…???」

「ねぇ~~。冷蔵庫のふわシュワオレンジムース…。ないんだけど…。」
キッチンから出て来て妃呂美。

その声に、奈留美、
「へっ…???うそ…???」
そして目の前の夫の缶ビールの傍に、
「わっ!!!」

広武、
「ん~~。」
新聞をバサリと、テーブルに。

すると、缶ビールの傍に見えたふわシュワオレンジムース。

妃呂美、
「あ―――――っ!!!それっ!!!私のふわシュワオレンジムース~~!!!。あとで食べようと楽しみにしてたのに~~。おとうさ~~ん。」

広武、
「えっ、これ…。おまえの…???」

妃呂美、地団駄を踏んで、むしゃくしゃしながら、
「もぅ~~~~っ!!!」

父親に物凄い剣幕。

広武、妃呂美に叩かれ、
「痛い、痛い、わ~~っかった、わ~~かった。ごめん、ごめん。なな、妃呂(ヒロ)、何か、欲しいもの…買ったげるから…。悪かった悪かった。」

中々収まらない妃呂美、
「もぅ~~。…ったく~~。約束だからね~~。もぅ~~。」

でんでんでんと、階段を上がっていく妃呂美。

奈留美、
「お~~恐っ。知~~らないっと~~。」

広武、
「まっ、明日になったら忘れんだろ。」
笑いながら、
「なっ。」

「さ~~ね~~。食べ物の恨みは恐いよ~~。特に女は…。買ってくれるまで…忘れないから…。特に~~。妃呂美の場合は…。」

広武、
「おぃおぃ。」
そして、
「勘弁してくれよ~~。」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋