ロックダウンに入ってから、腕が痛むようになった。
それまでテニス肘であったから、サポーターを付けて出来るだけ意識しながら仕事をしていくうち、テニス肘の腫れと痛みが軽減しつつあった矢先、ロックダウン中にパンを捏ねたり何やらしていたら、角度によって思わず包丁やフライパンを落としてしまいそうになる痛みが走るようになった。

もっと手抜き料理をすればよいものを、食い意地が張っているのと食しか楽しみの無いカーライル生活において、手抜きをしたらそれこそ悲惨である。
それでも手打ちうどんや餃子の皮を作るのはやめ、餃子を作る際はその辺のスーパーに売っているFILO SHEET(フィロシート)という、餃子の皮を5分の1ほど薄くしたような全型海苔の形をしたものが数枚入って売っているものを代用している。
これで代用すると「点天」の餃子のようにパリパリに焼けて美味しい事が判明、以後これで随分と手軽に餃子が楽しめるようになった。

大阪には美味しいものが沢山ある。
これは自分の故郷が大阪であるから勿論そう思うのであるが、そんな宝島のような大阪を何故に捨ててここに来たのか・・・アホな私である・・・

がしかし、子育ても少しラクになり、仕事も快適(衛生面は別として)に出来るまでになった。
気持ちに余裕が出来、私はここで暮らしてきた事は自分の視野を広げ、狭すぎた心を少し広くし、柔軟性を持った考えがほんの少し持てるように成長するに必要な年月と場所であったのだと思うようになった。

欧米人の良いところ、それは一目を気にしないという事。
私はここの暮らしで見栄を剥ぎ取られた。
もしもここに来ず大阪にあのままいたら、たった1年そこらの海外生活経験で欧米を知ったように勘違いし、海外旅行の回数で外国と異文化を分かったつもりになって、我が子をアメリカとイギリス英語の違いもハロウィンの由来も分からず、英語圏の教育とは何を主軸としているのかさえ分からないままインタナショナルスクールに入れて分かった気になったオカンになっていたかもしれないと思う。
日本の外から我が母国を見る事で、良くも悪くも見る事が出来、それを踏まえて子育てと自分の暮らしの軸を持つ事が出来ると思うから、最初の数年はキツかったが、今はこれで良かったのだとそう思う。
自分は気の強い性格だと思っていた。
しかし強くなど無かった。
何度も何度もへし折られ、今は「強いです」と言えると思う。

手に入る材料で日本の味を楽しむ。
それは疑似かも知れないが、今日も庭のニラでニラレバを堪能。
王将には負けるが、私なりのC級グルメである。
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Source: イギリス毒舌日記