うちの集落の裏にある森を30分も歩くと、こんなに沢山の野生ブラックベリーが収穫できる。
日本に住んでいた頃はブラックベリーなどという名も聞いた事が無かったが、田舎に住み始め、近所の人が道端で収穫しているのをよく見るようになった。

果物屋で売っているのを食べてみたが、ラズベリーほど美味しいでもなく、見た目は美味しそうに見えるがパスしてきた。
しかし2年ほど前、うちの娘の同級生のサマンサがうちに遊びに来た際、この森に行ってブラックベリーを大量に娘と収穫して戻って来た。
私はサマンサに「これ、どうやって食べたら一番美味しい?」と聞いた。
サマンサは「ジャムかブラックベリークランブル」だと答えた。
それから森で見かけるとブラックベリーを散歩がてら採りながら歩き、時におやつを作るようになったのである。

今日はやっと雨が止まったので、子供と森へ行った。
娘は森の中にある大きな木に、木の枝とその辺で見つけたタイヤで秘密基地を作っており、森へ行くとその続きを作ったり、そこで遊んだりする。
村の住人しか来ないので、1年前にそれが完成しても誰にも壊される事なく保管されてある。
サマンサが来るとそこへ行き、更に増築作業などして過ごしたりする。
子供時代にこういう場所が近くにある環境が羨ましいと、こんな歳になってもそう思う。

今日はブラックベリーを採りに来ていた見知らぬおじいちゃんと出会った。
この村の人ではないが、おじいちゃんは「何して食べるの?」と聞いて来た。
私が「クランブルです」と答えると、「これのチーズケーキも美味しいよ」と教えてくれた。

森を出て家に戻る途中に村のおばあちゃんと遭遇。
おばあちゃんが「わー!沢山採れたね~。それだけあったらジャムにするの?」と聞いて来た。
私は「ジャムは1回も作った事が無いんです」と答えると、「ちょっと待ってて」と言い中に入り、小さな瓶に入ったブラックベリーのジャムをくれた。
「この前作ったからあげる。食べてみて」と言ってくれた。

次に日本に帰れるのはいつかなとホームシックにかかりかけていたから、こういう優しさと言葉の掛け合いが嬉しい。
明日も雨ではないらしいが、もう秋の風が吹き始めたカーライルである。

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Source: イギリス毒舌日記