私が今の職場で働き始めて6年目に突入した。
職場にはスタッフ専用トイレとスタッフルームがあり、別室にはロッカーやテーブル、流し台、トースター、電子レンジや湯沸かしポットがある。

何度かこのブログにも写真で掲載したが、この流し台と食事をするテーブルはオゾマシイ汚さである。
スタッフが飲んだコーヒ―や紅茶のカップ、出したゴミを捨てる事なく、ただひたすらに流し台に置いて帰って行く。
それにたまりかねた誰かが洗うか掃除するか・・であるが、たいていは私か去年の春まで勤務していた店長がやっていた。

うちの職場は閉店後に清掃業者が入る。
窓拭きと床掃除のみやってくれるが、トイレとキッチンはノータッチである。
それが最も安いプランでもあるし、最近の清掃業者さんは「何で私らがアンタらスタッフが飲み喰い残したカップや皿、何を拭いたか分からん放置されたままのティッシュのゴミを捨てなあかんねん?それは清掃人の仕事やないやろ?ゴミ箱にあるゴミは捨てるけど、自分のゴミは自分でゴミ箱に入れるまではアンタらの仕事や」という方針を取っている会社が多い。

夫が昔勤めていた学校がこれで一度モメた事がある。
教員らの飲み残し食べ残しの皿が教室内の窓際に放置され、脱いだパンストなどが机の下に捨てられているクラスもあった。
その教室の教員らが使ったものに間違いないが、しかし自分で洗う事は決してなく、カップの中身がまりも状態になり、それがグングン育っているカップが数個あるのが当り前であった。
何故自分が使用したカップや皿を流しに持って行って洗わないか・・答えは「清掃の人らがやるから」と思っているからである。

特にスタッフルームは酷かった。
しかしそれを清掃業者の人が洗う事はしなかった為、女教員が清掃チーフに「綺麗なカップが無いんだけど?いつまで待てばよい?」言った事から問題勃発。
清掃業者はあくまで床掃除と窓&テーブル拭き、トイレ掃除、ゴミ箱のゴミ捨てのみ。スタッフルームの床掃除はするが、流し台に放置された生ごみを捨てる事と洗い物はしないと改めて契約を確認した。
しかしながら、それからも教員らは自分で洗う事はなく、夫は自分のカップを持って行って使ったら自分で洗って自分の教室に保管というのをやっていた。

何度かこのブログにも書いたが、日本の学校のような掃除文化がなく育ってきたここの人達にとって、共同で使用する物や場所を掃除をするという事そのものに抵抗があるか、これまで人任せで来たから今更そんな事が出来ないのか・・
私は個人的に、そんなもんは家庭内の教育でなんとでもなると思っているが、ここで育った人間ではないので何とも分からん。

去年の春に店長が引退してから、今日に至るまでトイレ掃除をするものが誰もいなかった。
汚れは凄まじく、臭いも酷かった。
キッチンは私が週1で掃除してきたが、それを見ていたAが「それって不公平よな」と言い出し、クリスマス前にAがトイレをピカピカに掃除した。
やったら出来る子、いてんねや・・
この子は勤務して5年目の子である。
一度たりとも自分の使用したカップや自分の弁当箱さえ洗った事のない子であったが、トイレの汚さにウンザリし、トイレを完璧なまでに掃除してくれた。

Aは店長に「皆で担当制にしようや」と提案。
それから担当制にするも、それを守るのはAと私、そしてもう1人の女の子だけであった。
そうして年が明け、Aが再び店長に「担当制にしたのに誰もやってへん。これは店長であるアンタが率先してやらへんからや。まずは態度で示せ」と言いに行った。
新年早々、店長は勤務して初めてトイレ掃除をした。

私はAに「ありがとう」と言った。
Aは「私はアンタみたいにキッチンを綺麗に掃除でけへん。人が食べ残したものを洗うなんて気持ちが悪い。1日の最後にまな板やタオルに漂白剤を漬けて掃除するとか、電子レンジの中を拭くとか絶対に無理。でもトイレなら抵抗なく出来る」と言った。
あの大便がそのままベッタリ貼り付いたままのトイレを掃除する方がよほど私には気持ち悪いが、Aはそう言った。

勤務して6年、ついに掃除というものが当番制になった。
もうこれは画期的で歴史的決定事項なのである。
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Source: イギリス毒舌日記